大阪エヴェッサ オフィシャルWEBサイト

OSAKA EVESSA [9th in WESTERN CONFERENCE]
前節、好調大分ヒートデビルズから今シーズン初勝利を飾った大阪エヴェッサ。選手、スタッフ、そしてもちろんブースター全員が待ちに待った勝利だった。しかし、その初勝利に酔いしれるまもなく今節の対戦相手は現在ウエスタンカンファレンス4位のライジング福岡。開幕から3連敗を喫した福岡だったが、その後持ち直し怒濤の6連勝を記録し4位まで順位を上げてきた。
今節もなんといっても新戦力のNo.1 リック・リッカートに注目が集まるが、彼の加入の恩恵を受けたNo.14 アンドレ・コインブラに注目したい。これまで4戦では動きにばらつきがあり、シュートにおいても打つべきところで打たないといったように迷いがあったが、前節では見違えるような動きでダブルダブルを記録するなど調子を上げてきている。No.7 今野翔太、No.9 綿貫瞬らのスピードある選手との相性もよく、ゲームのテンポアップを図る時にはスピードもさることながら、その2m5cmの体格も相手には脅威だろう。
また、No.45 ネイサン・ウォークアップに関してもこれまで彼に頼っていたオフェンスもリックの加入により更にオプションが増え、彼に集中していたパスがリック、そして、アンドレへのラストパスになりこれまでよりインサイドでのオフェンスの展開がしやすくなる。
また、第1戦ではリバウンド数でもその存在感を見せ、大分の33本に対して56本、特にオフェンスリバウンドでは6本に対し21本と圧倒し、その恩恵は日本人シューターにも。3Pは17本中9本、52.9%を記録し、安定したリバウンドにNo.6 竹田智史、綿貫らも信頼してロングシュートを打った結果が出たことになる。
その日本人シューターの中ではNo.11 川辺泰三に期待したい。本人も語るようにまだエヴェッサのオフェンスにアジャストしきれていないところはあるが、旧友リックの加入でお互いに動きを知るもの同士の良いコンビネーションができあがり、上記にも述べたようにリックのリバウンドを信頼し、川辺の3Pの量産を佐賀にお越しになるブースターの前で披露してもらいたい。

RIZING FUKUOKA [4th in WESTERN CONFERENCE]
今シーズン、開幕戦から3連敗とスタートで躓いたライジング福岡だったが、浜松・東三河フェニックスとの打ち合いを制して以降6連勝を記録するなど調子を上げてきた。今シーズンもメンバーはほとんど変わらず、チームとしては出来上がっているはず。
ディフェンスはマンツーマンディフェンスを中心に守るが、第2Qと第4Qには2-3ゾーンディフェンスをしかけてくるので、焦らず対応する事が重要か。軸となるマンツーマンディフェンスでは1人目が高い位置で相手ポイントガードにあたり、ハーフラインを超えたところで2人目がダブルチームにいくスティール狙いのディフェンスを展開。相手ポイントガードの動きを抑え、ターンオーバーを誘う。
そして福岡と言えばその攻撃力。2節目の浜松戦では106点を奪うなど伝統の破壊力は健在で、そのオフェンスの原動力となっているのはNo.2 レジー・ウォーレン、No.4 ジュリアス・アシュビーの2人のインサイドとNo.22 ジョシュ・ペッパーズ。
特にペッパーズの個人技を中心にオフェンスを展開し、ウォーレンとアシュビーのインサイドと速攻でのアタックを止める事が重要になってくる。また、ペッパーズはアウトサイドも得意としているので、簡単にオープンショットを打たせないよう早いプレッシャーをかける事が必要だ。
そして、上記の外国人選手がダメでもNo.1 仲西淳、No.8 竹野明倫の両日本人選手が外郭のショットや、180cmと173cmという体格にもかかわらず果敢にドライブで切り込んでくるなど緩急で相手ディフェンスを翻弄する。
この攻撃陣の出来次第が勝負の命運を分けるといっても過言ではない。勝った試合の平均得点は90.2点、敗戦時は72.5点と約18点もの開きがあり、取られても取り返す攻撃は最大の防御なりを地でいくチームであり、大阪は福岡の攻撃のリズムを崩す事が第一条件となる。