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GAME PREVIEW vs. 岩手ビッグブルズ
OSAKA EVESSA [WESTERN CONFERENCE]
前節の大阪エヴェッサは滋賀に連敗を喫した。この敗戦で開幕からの連勝記録はストップしてしまう結果であったが敗戦から学ぶことは多かった。まず、第1戦目ではこれまで機能していたオフェンスがストップした。この要因として滋賀は、スクリーンやドリブルハンズオフから始まるプレーでペリメーター周辺の選手は捨てられ、ペイントを守る事に徹した。この結果、得意のスクリーンプレーからできるギャップを元にアタックする事が困難となり、ジャンプショットを多投することで、大阪のリズムが築けず苦戦した。特にガロウェイに対して、まずはアウトレットからのプッシュを止めると1.5mほどマークマンはガロウェイから離れ、ジャンプショットを打たせるように意識されていた。しかし後半はガロウェイがトップの高い位置でステイしてその他の4人がウイングやコーナーに広がり、スペースを作ると、トップからアタックする事で状況を打開した。また、澤岻がウイングからpick&rollでアタックする際も十分にスペースを取ることで滋賀の穴に滑り込みペイントショットを決める事でリズムを取り戻した。また、ファーストショットが落ちたとしても、スニード、アンドリュース、ケイパースが果敢にゴール下に飛び込み、リバウンドを捥ぎ取ると、プットバックやダンクでオフェンスの火を消せず、チャンスをものにした。オフェンスはゲーム中に修正ができていたが、一番の反省点はディフェンスである。まず、トランジッションに対する意識が2試合とも低くイージーレイアップやフリーのジャンプショットを献上してしまった。また、滋賀は前々節の沖縄戦で行っていたハーフコートオフェンスから入りが変わっていたがウイング、トップ、ブロックのいずれも大阪の1対1に対するディフェンスがソフトであった。特に厳しいシュチュエーションを作られたとは見受けられないが、コンスタントにハーフコートでも失点を許した結果がゲーム最後にリードできなかった事に繋がってしまった。しかし、52試合の長編シーズンにおいて8試合目は序章に過ぎず、早期に修正点が発見できたことは秋の収穫と考え次ゲームの糧にしたい。
ニュースとしてはブレーキのかかった中ではあるが、大阪の元気印は、4人のアメリカ人選手である。観衆を魅了するダンクショットでは、アンドリュースが平均1.9、ガロウェイ、スニード、ケイパースは共に平均1.0と4人がbjリーグダンクランクのトップ10に入る異例の状況である。チーム平均は4.9と毎試合5本ダンクが飛び出すゲームはこの4人の大阪飛行隊が繰り出す。今節も多くの離陸シュチュエーションを見せる躍動感あるバスケットに期待したい。
IWATE BIG BULLS [EASTERN CONFERENCE]
前節岩手はイースタンカンファエレンスで現在4勝4敗の6位であり、ここ4試合は1勝3敗である。最近のゲームの勝敗では元気がないように見えるが、チャンピオンシップコーチである桶谷HCは必ずやチームを上向きにする術を持って序盤戦の終了する10試合目に入って来るだろう。今回は岩手にとって初の西地区との交流戦であり、ホームで貯金を作るためにも鼻息荒い闘牛が大阪を待ち構える。岩手の平均得点は69.5、平均失点は68.5である。オフェンスでハイペースに得点を入れ合う展開よりも、ペースを落としてディフェンス重視のゲーム展開で戦って来る傾向が出ている。
ディフェンスの中心はブラックレッジであり、大阪に在籍した際も活躍は大きかったが岩手ではさらに大きな存在となっている。まず、一番の脅威はショットブロッカーとして平均2.3本のショットを跳ね返す。また、ポマーレも平均2.0のショットブロックとこの両者どちらかはコート上に立っているため、相手チームはこの関所を越える手形を探す事に頭を悩ませる。またブラックレッジはスティールが平均2.6と長いリーチと巧みなフットムーブでボールを奪うと岩手のトランジッションをスタートさせる。岩手のチームディフェンスは高い位置までディナイをおこない、パスを容易にスイングさせない。また、タイムアウト開けやクオーターのスタートで2-3ゾーンやブラックレッジがトップの真ん中でトラップを張るフルコートプレスなど引き出しは多様であり、ゲームの状況によって変幻自在のカメレオンの様に様子を変えて守る。
オフェンスでの一番の脅威は前述のタフなディフェンスでスティールやタフショットを打たせ、トランジッションでFBを決める事である。ファストブレイクを牽引するのもブラックレッジであり、前節横浜との第2戦では9本のブレイクを決めている。また、ペッパーズも走る事からスコアをするが、ペッパーズはボールをプッシュする中トランジッションで高い位置でスクリーンをかけるドラックを仕掛けギャップを見つけてアタックしてくる。ハーフコートではトライアングルオフェンスを2つのパターンにカットして攻めてくる。一番多いのが、ウイークサイドのコーナーからフレックスカットで入るがこれはフェイクであり、PGがボールをウイングで持ち、コーナー、ブロックでトライアングルを作るとウイークサイドのエルボーにピンチポストが現れ、トップとのバックドアステップで攻める。ピンチポストにボールが入るとウイークサイドはダブルダウンでスペースを作る。ボールサイドでは2メンゲームを行う。2つ目はウイングからポストにボールを入れ、ウイングがコーナー側へ、コーナーがエルボー側へカットするスプリットでポストの1対1をさせるスペースを取ってくる。
次に多く見られるのが、ホーンズセットからのプレーで主にペッパーズにスコアをさせるプレーである。しかし、今節は沖縄から移籍したランダルもこのスコアラーの役割を担う可能性は高い。スタートはPGがトップ、エルボー、コーナーに2人が待つ所から始まる。ペッパーズがエルボーにポジションを取るならPGがトップからウイングにスルーする際にペッパーズがエルボーからトップへポップアウトしてPGからパスが入ると残りの4人はベースラインにフラットに並びペッパーズがトップから1対1を行う。オプションとして同じホーンズセットからペッパーズがコーナーで待つ形もあるが、PGがペッパーズのサイドにドリブルダウンするとペッパーズはウイングに上がりハンズオフすると残りの4人はベースラインにフラットに並び同様の形になり、ペッパーズが1対1を行う。いずれもスペースが非常に良く取られており、1対1が容易にできるように道ができている。
試合のみどころ
大阪はハイスコアを望むだろうが、岩手はロースコアを目指してゲームに入るだろう。大阪は岩手のディフェンスに翻弄されアタックできない状況でゲームの入ると黄色信号が序盤から灯るだろう。大阪のハーフコートオフェンスでは今一度スペースを広く取ることが重要であり、全員がショットとパスのチャンスを伺う姿勢でプレーをしないとディフェンスの締めどころと抜きどころを見抜かれてしまう。ディフェンスではトランジッションが第一であり、高橋(平均アシスト4.0)、与那嶺(平均アシスト3.9)にアウトレットが入り最後はブラックレッジを中心にゴールへアタックするため、まずボールを止める事とブラックレッジの現在地を常に確認しておかなければならない。ハーフコートではトライアングルは本来の連続する止めどころのない形ではなく、一番効果的な2つに絞られている。スプリットで攻めてくる際は今節からポマーレがコート上にいる時に思われるためポマーレがポストの時に注意する事に絞って守りたい。ピンチポストから攻める事が多くなる事が予想されることから、トライアングルセットに入った際はピンチポストのマークマンはミドルでパスコースに入ってピンチポストに入らないよう守りたい。トップもディナイしボールをコーナーに入れる事ができれば、一番の脅威を回避した形で岩手のオフェンスを進めさせたい。ホーンズセットではペッパーズをディナイしてペッパーズにボールが入らなければ、岩手のこのオフェンスの意味は半減する。大阪、岩手共に再度上位を目指す今節は互いの意地がぶつかり合う好ゲームになる事は間違いない。
REPORT | 2013年11月 9日 13:10
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