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GAME PREVIEW vs. 埼玉ブロンコス
OSAKA EVESSA [WESTERN CONFERENCE]
前節大分戦で連勝し開幕4連勝と滑り出し好調のスタートを切れた。大阪エヴェッサの開幕連勝記録は2007-2008シーズンの「5」であり、今節連勝を伸ばすことができれば、球団新記録の樹立となる。ここまでの大阪は平均得点89.5点、平均失点78.5点で「+11.0点」と文句の付けどころのない数字である。しかしながら、大分との第一戦では4Q残り5分までリードを許し劣勢であった。これは、ディフェンスにおいてウイングのピック&ロールで結果的にスイッチする状態からミスマッチとなりヘルプサイドが大きく寄っていしまう事で、ウイークサイドやトップの3Pをフリーで許した結果が響いた。また、オフェンスではペイントを固く守る大分に対して、ボールプッシュ後すぐや単発の3Pを多投してしまい、ペースを崩した。この反省点は次回修正しなければならない。
好調維持を縁の下で支えているのが、ケイパース、澤地である。両者ともベンチスタートながら、ケイパースはFGが57.1%と高確率にショットを決め、ディフェンスではブロックショットが平均1.0本である。出場時間が24.8分であり、サイズも193㎝ながら自身の最も強い武器である跳躍力を活かしてチーム2番目のブロックショットをしている所は、影のゴール下の番人である。澤地は出場時間9.5分で平均得点が4.5点であるがFGが81.8%と無駄打ちが無く、ディフェンスではスティールが1.0本と出場時間から見ると、チームがハッスルする時間を作り出している。
スコアラーを見ていくと、菅原(平均得点12.5点)、仲村(平均得点12.8点)は両者とも二桁得点をたたき出し大阪の得点源として活躍している。仲村は円熟した技術で3Pを平均36.7%(平均試投7.5本 平均2.8本)で決めており、今やリーグトップクラスのシューターに返り咲いている。菅原は前節ではペイントアタックで活躍しフローターで大分ディフェンスを翻弄した結果、ここまで平均で2Pを54.5%決めている。また、フリースローでは91.7%とこれまで4試合で落としたショットは1本であり、ファウルラインに立った後のルーティン動作で投げるショットにはまさに虹の弧を描いてネットに吸い込まれていく。特に前節大分第2戦では菅原のフリースローがチームを救った。
大阪の二枚看板スニード、ガロウェイは相手チームの最も脅威となっている。スニードは130㎏の巨漢ながらオフェンスのポゼッションに切り替わった瞬間、ミドルラインを猛スプリントする。身体はフットボールのディフェンスラインの様であるが、走りはワイドレシーバーと見間違うスピードで進む。そこにクォーターバックの如くガロウェイから、ディフェンスとオフェンスが入り乱れる3D空間の隙間40㎝四方にタッチダウンパスをスニードに入れFBを決める。ガロウェイは平均得点17.8点、平均リバウンド10.5点、平均アシスト7.8点とPGながら平均ダブルダブルであり、アシスト次第ではトリプルダブルまであと一息の結果を残している。しかし、大阪のオフェンスはチームオフェンスであり、前節の1対1に頼る状況でショットさせられると非常に苦しい展開になる。今節のチームの成長に期待したい。
SAITAMA BRONCOS [EASTERN CONFERENCE]
前節大阪と対戦した大分はチームオフェンスを中心としていたが、今節埼玉はタレントあるスコアラーに得点をさせる形で攻めてくる。最も重要になるのがハンフリーでありbjリーグ6シーズン通算得点5,401点は現役選手トップである。現在も平均得点23.8点とリーグトップであり、過去にも3回得点王の存在感は今期も陰りはない。最も得意な武器は3P(平均39.3%)であり、トランジッションでプッシュしながらも3Pを決められる力は非常に大きい。チームのFGは平均67.6本であるが、この中でハンフリーは平均20.5本ショットしており、チームの総ショットの30%は彼の手から放たれる。FTも平均80.6%と固く決めてくる。唯一の弱点は2Pの平均36.5%のみである。
埼玉のオフェンスは大きく3パターンである。1つ目はトランジッションからのハーフコートセットでよく見られるがダブルスタッガーに入るプレーである。ボールサイドにスコアラーのガードがコーナーで待ち、別のガードがウイング、ビッグマンがブロックで待ち、トップでボールを持つフォワードがウイークサイドのガードにボールをスイングする。パスをしたフォワードはビッグマンのいるエルボーでスクリーンセットするとコーナーのガードがブロック、エルボーのスクリーンを使ってトップに上がる。ボールがトップに入るとそこから高い位置でのピック&ロールか1対1に入る。2つ目は、スコアラーのガードがブロックで待ち、4、5番はウイークサイド側のエルボーに並んで立ち、コーナーにSGが待つ。PGがウイングにドリブルダウンすると、スコアラーのガードにボールに近いビッグマンがスクリーンを掛け、ガードは4番、5番のスクリーンを使ってトップに上げる。多くはPGからスコアラーのガードへパスをし、トップでフリーのショットを打つか、エルボーのビッグマンと高い位置でピック&ロールを行う。トップにパスが入らない場合は、PGからブロックのビッグマンにパスを入れ、ポストでの1対1に入る。3つ目はホーンズセットからコーナーアクションに入るプレーである。PGからエルボーのビッグマンにパスを入れるとPGがボールサイドのコーナーにいるガードにスクリーンを掛ける。コーナーのガードはスクリーン後、エルボーに行くと、ビッグマンからハンズオフでボールをもらい、ベースラインか、ミドルラインの空いている方にドライブする。以上が埼玉の大きなオフェンスパターンである。
試合のみどころ
埼玉はここまで2勝4敗でイースタン7位である。富山戦では連敗したが、群馬、横浜とは星を分ける結果であり、大阪戦で五部に戻す事を第一に乗り込んでくるであろう。タレント選手に1対1を第一に攻めてくる形を取り、右利きの選手が多いことからコートの左サイドでプレーする事が多い。スタッガーのプレーでは、トップに選手を上げる事が第一である事から、ガードのディフェンスはスリップしてベースラインカットされない事を考えながら、上に上げる際はチェイスで追いかけたい。ビッグマンのディフェンスはスクリーンのみのプレーなので、ミドルラインに立ってボールを伺うシフトで対応したい。トップにボールが入るのはチェイスしてできるだけ位置を上げてピック&ロールを高い位置でスタートさせ、ビッグマンはプッシュアップ、ガードはアンダーを通って遠い位置でのショットをさせたい。次にビッグマンがフリースローラインから降りてスクリーンを掛けてくるプレーには、ボールサイドのビッグマンのディフェンスはゴール下近くまで下りて、スクリーンのスペースを与えないようにしたい。ウイークサイドのビッグマンはファウルラインとゴールの間に立ち、ペイントを密集した状態で、ペイントのイージーパスを避けたい。ガードはチェイスして高い位置にボールを上げてスタッガーのプレーと同様の対応をしたい。最後にコーナーアクションに対して、ガードのコーナーへのスクリーンに対してスイッチで対応して、ガードのカットに対してバンプし、エルボーに容易にハンズオフできないようにしたい。最後に埼玉の脅威は再三になるが、ハンフリーでありトランジッションでボールを持つならそこから止める事が第一である。また、ホーンズ、スタッガーのプレーではコーナーに、ビッグマンがフリースローラインから降りてくるプレーでは、ブロックで待つ。できる限りハンフリーにボールを持たせないのが第一で、ボールを持った際には、1対1で止める事が鍵となる。1対1に入る際は右手のドライブが多く、左にシフトすると1ドリブルしてプルアップや、トリプルスレットからのジャンパーになる事が多い傾向がみられるのでこれらの対応でショットさせたい。この役を大阪で担うのは、ガロウェイ、ケイパース、菅原と予想されるので、各自の活躍に期待したい。
REPORT | 2013年10月25日 17:00
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