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GAME PREVIEW vs. バンビシャス奈良
昨シーズンの成績がチーム創設以来最低となるウエスタン7位(22勝30敗)で初のポストシーズンを逃した。大阪エヴェッサは選手を総入れ替えして臨む今シーズンは未知なる存在である。しかしながら、11名中優勝経験が6名(大阪にて石橋、仲村、佐藤、沖縄にて澤岻、菅原、スニード)と経験豊富なメンバーが揃った。今期の日本人選手は現役生活が長く、アメリカ人選手は若く才能ある選手が集まった。その証拠として9月14日、15日のbjチャレンジカップでは2位(昨年4位)とメンバー全員揃って数日という中での結果では大きな収穫であった。また、9月27日に開催された、高松とのプレマッチでは延長の末2点差で敗れてしまったが、調整段階の手ごたえとしては十分である。
今期の注目選手はガロウェイであり、bjチャレンジカップ決勝戦ではトリプルダブル(16PTS 10R 11AST)を記録するなど、若きエースの台頭が見えた。ガロウェイは昨シーズン浜松でのプレー経験から日本の環境に慣れており、加えてバスケットボールIQが高い。プレーでは、アタックする得点能力に加えてボールをピッチする事でコート上のメンバーでボールをシェアする事が出来る。PGとしてゲームのペースの上げ所と落とし所の緩急を操る事ができ、正に大阪の起点となる。
昨シーズンはビルカートライト前HCが後半戦からチームを率い、飛ぶ鳥を落とす勢いでプレイオフ圏内まで詰める10連勝を飾り大阪の意地をみせた。今期の東頭新体制はエヴェッサの伝説復活を担う。前述のチャレンジカップでは、総ポゼッションの内、80%はファーストブレイクであり、アタックする事を重視して戦った。まだ形としては満足の行くものではないが、自身の温度の熱い、勢いのあるバスケットは具現化できた。プレシーズン3試合のディフェンスは平均失点が73.7点と日本人選手の経験とアメリカ人選手のサイズの大きさが好結果を残している。開幕に向けて改善点を挙げるとすれば、オフェンスであり、平均得点が75.3点であった。上位に上がるためには、85点を平均得点とする攻撃の精度に仕上げたい。オフェンスの課題は、ファーストブレイクでのターンオーバー数を減らす事と、効果的なハーフコートでのショットを打つことにある。東頭HCは国内外のバスケットに精通し、大阪の王者奪還に向けてチーム再建を図る。
BAMBITIOUS NARA [WESTERN CONFERENCE]
奈良の一番の脅威はファーストブレイクであり、特に相手チームのターンオーバーやレイアップミスにすかさずカウンターを狙ってくる。bjチャレンジカップ決勝戦でも勢いに乗った後半は、ファーストブレイクで大阪を突き放した。大阪の反省材料としては奈良のファーストブレイク成功時は、大阪の選手のペイントに戻る人数が少なく、ポゼッションの切り替わりでゴールに全力で戻る事が第一である。
第二の脅威としては、ハーフコートオフェンスシステムが浸透している事である。奈良の攻撃はビッグマンがフリースローライン上に立ち、PGとフォワードがフリースローレーンの延長線上に立つ。残りの2人のガードがウイングに立ち、chinセットのオフェンスでリズムを掴む。このオフェンスは、まずはPGがビッグマンにボールを入れ、ゴール下にカットして、ウィークサイドのコーナーに動く。ビッグマンがボールを持つと、主にボールサイドのウイングがトップとスプリットするか、ビッグマンからボールをウイングに送り、ウィングのピックロールを狙ってくる。
対策としては、ビッグマンにボールを持たせない事であり、フロントを取りボールを入れさせないか、ディナイでボールの持つラインを上げる事が必要である。また、ビッグマンがボールを持った後のウイングとトップにスプリットに対しては、スイッチかチェイスかを常時明確にしなければならない。また、エルボーからの1対1もあるので、ビッグマンはスクリーンばかりに気を取られすぎてはならない。次にボールがウイングに入るとピック&ロールに入るので、スイッチ、ビッグマンのダイブを守るブルーかボールを守るショウアップをするかの対策の選択が必要となる。最後に、ウイークサイドのダウンスクリーン、フレアスクリーンはスリップする事が多く、惑わされずについて行かなければならない。奈良のハーフコートオフェンスはスペースが十分に取られ、ボールも人も止まらない様、入念に作りあげられている。大阪としては、このオフェンスに対してはチームルールとコート内でのコミュニケーションが重要であり、コミュニケーションミスでチャレンジカップでは2度ダンクを決められている事を大きな反省点として緒戦に臨みたい。
試合のみどころ
大阪、奈良共に新体制下でゲームを行う。プレシーズンでの初対戦は奈良に軍配が上がっている。奈良は、bjリーグ最高の勝ち星をあげた遠山HCの下ハーフコートオフェンスシステムをチーム全員で理解している。この強固な攻撃でペースを掴み、ファーストブレイクで得点を重ねる。大阪のディフェンスの一番のキーは素早く奈良のブレイクに対して、ゴールに帰る事である。第二に、ハーフコートでのビッグマンのボールの持つ位置を上げる。第三にスクリーンプレーに対するコミュニケーションである。大阪は、経験豊富なベテランとサイズを兼ね揃えている為、必ずやピンチを乗り切るであろう。
また、bjチャレンジカップでの奈良のディフェンスでは、大阪に対してポストへのダブルチームは行っていたが、得意とされるであろう、プレス、ハーフコート・コーナーでのトラップは見られなかった。奈良は開幕戦に向けてのディフェンスの秘策は必ずや持って臨むであろう。大阪はトラップに惑わされず、フロントコートに素早くボールを運び、チームオフェンスでショットする事がキーとなる。チームショットを打つことができれば、サイズで上回る大阪にリバウンドのチャンスが生まれる事と、カウンターのファーストブレイクを決められる回数も減る事が予想され、大阪ペースの時間が長くなる。プレシーズンマッチ3試合の大阪平均得点は75.3点と80点台でのゲームができていない。開幕戦は80点を超えるオフェンスに期待したい。
REPORT | 2013年10月 3日 11:30
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