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GAME PREVIEW @琉球ゴールデンキングス

OSAKA EVESSA [9th in WESTERN CONFERENCE]
早速、カートライト新ヘッドコーチが結果を出した。前節の宮崎シャイニングサンズ戦では今シーズン初となるホーム連勝をもたらし、エヴェッサに新しい息吹を吹き込んだ。また、第1戦目が5人、第2戦目は6人が2桁得点を記録するなど、ここでもカートライト効果が現れている。
新たにNBAで培った経験と頭脳を得た新生エヴェッサが今節対戦するのは、首位を走る宿敵・琉球ゴールデンキングス。ヘッドコーチ自身も前節終了後の記者会見で語ったように、この対戦が大阪が現在どの位置にいるのかを量る絶好のテストとなる。
前節は4日間という短い練習期間しかなかったため「試合ですぐに使える10個ぐらいのシステムを練習しました」とキャプテンNo.7 今野も語っていたが、今週の練習は非常に重要になるとカートライトヘッドコーチも強調しており、連日みっちりと練習を重ねてきたはず。特に前節で犯したミスを重点的に修正するのと共に新しいシステムも導入し、更なる進化に期待がかかる。
注目選手ではNo.20 ドウェイン・レイサン。前節、2試合連続でチームトップのポイントを叩き出し、特にオン・ザ・コート3での活躍は目覚ましい。ペイントへのアタックでチャンスを作り、自ら得点するだけでなくトリッキーなパスを駆使し味方の得点を演出する。相手にとって脅威のドライブはファウルを誘い、フリースローでの得点が多いのもうなずける。琉球No.5 マクヘンリーとのマッチアップが予想されるが、身長差でのミスマッチを身体能力でカバーできるか。
もう1人はこの男、No.9 綿貫の奮起に期待したい。シーズン当初はベンチからのスタートだったが、12月以降スターターとなり彼にかかる負担もかなり増えた。更に、初めてのbjリーグでのシーズンで疲労もたまっているせいからか、ここのところ得点は伸び悩んでいる。しかし、No.4 小淵の復帰で負担は軽減され るはず。今節では、No.32 山内、No.37 並里らとのハイスピードでのマッチアップは見応え十分。そして、綿貫が抑えることで大阪は優位に試合を展開できるはず。
前節は失礼ながら最下位の宮崎シャイニングサンズ相手での2連勝だった。順位的に言えば勝って当然だったかもしれない。しかし、今節は2011-2012bjリーグチャンピオン。その琉球ゴールデンキングス相手にカートライトヘッドコーチの求めるアップテンポなバスケットは体現できるのか。


RYUKYU GOLDEN KINGS [1st in WESTERN CONFERENCE]
昨シーズン、3年ぶりにbjリーグチャンピオンに返り咲いた琉球ゴールデンキングス。今シーズンから指揮を執る遠山ヘッドコーチの下、首位をキープしている。ただ、ここ4試合で3連敗を喫するなど少し調子を落としているだけに、今節のホームゲームでましてや宿敵・大阪エヴェッサに負ける訳にはいかないだろう。
琉球のディフェンスを見てみると、ハーフコートマンツーマンディフェンスを主に敷いてくる。前節滋賀レイクスターズ戦では、ペイントエリア中心に1人置き、エリア内に入ってきた相手オフェンスを挟み込むようにヘルプに入り、数的優位を作って相手のミスを誘うようなディフェンスも見受けられた。前節ではNo.32 山内が主にこの位置に入り、縦横無尽にカバーしていた。しかし、相手オフェンスも1人フリーにさせてしまうためかなりの運動量を必要とする。平均身長では4cm程エヴェッサが上回るため、今節でもこのディフェンスを展開するのであればビッグマンを起用してくる事も予想される。
オフェンスではディフェンスからの素早いトランジションで速攻を量産し得点していくのに加え、ハーフコートオフェンスからトライアングルオフェンスを展開したりピックアンドロールでボールをシェアし、外から射抜く形も得意としている。注目選手としてはNo.9 小菅か。エヴェッサも何度となく小菅の3Pに苦しめられた記憶があり注意が必要だ。しかし、ここ4試合だけを見ると0%(3本中0)、0%(5本中0)、12.5%(8本中1)、27.3%(11本中3)と自身のシーズン平均34.4%を大きく下回っており、調子がいいとは言えない。ただ、外だけではなくインサイドにも果敢にアタックしてくるため、その機動力も侮れない。また、No.33 ラーカイのスピードにも気をつけたい。110kgという巨漢ににつかわしくない動きでポストプレーから相手を振り切り、一瞬にしてゴール下まで攻め込んでくる。
ウェスタン・カンファレンス首位を死守するため、現在9位の大阪戦は手堅く首位固めといきたいところだが、果たして。

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