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OSAKA EVESSA [10th in WESTERN CONFERENCE]
前節、今シーズンホームゲーム初勝利をかけ臨んだ島根スサノオマジック戦。結果は連敗とまたもおあずけとなってしまったが、今後を期待させる戦い方を見せた。第2戦目の第2Q、第4Qでみせたフルコートゾーンプレス。この試合は最初から決めていたという古屋HCの思惑通り、両Qに関しては島根を圧倒し見る見るうちに追い上げ、残り2分20秒には80-81と完全に射程距離に入ったかに見えた。が、そこは今シーズン4位と好調の島根、No.3 マイケル・パーカー、No.20 ブランドン・フリーマンに連続ポイントを許し、あと一歩届かず惜敗した。
「1試合通して、35分間は戦えるようになってきた。後は残り5分をどのように戦うか」と語った古屋HC。チームとして終盤に競る力が備われば、常勝エヴェッサが復活するはず。
そして、今節対戦するのは2週間前にアウェイで戦ったライジング福岡。前回は連敗を喫したが、今回はNo15 マイク・ベルの加入で高さのハンデとインサイドの強化がなされ、No.11 川辺、No.9 綿貫、No.6 竹田らシューターには多大な恩恵を与える事だろう。そして、彼らシューターがその恩恵によって活きてくれば、今度はインサイドにドライブでアタックを仕掛けてくるNo.7 今野、No.32 橘、No.45 ウォークアップらがインサイドで勝負できる。
注目したいマッチアップにはNo.22 ジョシュ・ペッパーズとウォークアップ。前節ではウォークアップのドライブについていけないペッパーズがファウルを連発し、フリースローを獲得した。それ故、今節でもこの2人のマッチアップは激しさを増す事は間違いない。
また、前節好調だったインサイドの2人、No.2 レジー・ウォーレン、No.4 ジュリアス・アシュビーをベルとNo.1 リック・リッカートの2人が如何に抑え、オフェンスでも圧倒できるかが鍵となるだろう。
大阪としてはリッカートとベルでのインサイドアタックが成功する事も大事だが、まずはイージーショットを確実に沈め、リズムをつくり出す事が最重要だろう。

RIZING FUKUOKA [4th in WESTERN CONFERENCE]
大阪に2連勝を飾った後、勢いに乗ったまま迎えたアウェイ琉球ゴールデンキングス戦であったが、結果は連敗。琉球を破り、6連勝の時のような波に乗りたかったのは間違いない。前回の対戦で連勝した大阪から勝利を奪いもう一度連勝街道を走りたいのはいうまでもない。
福岡の戦い方としては、まずディフェンスでは基本ハーフコートマンツーマンを仕掛けてくるが、ガードが相手ガードに対してフルコートであたってくる。これは、パスコースに対してパスカットを狙ってくる事も考えられるが、味方が自陣に戻るための時間を稼いでいるようにも思える。そして一度セットしたディフェンスではガード2人が積極的にあたっていくのに対し、残り3人はミドルレンジでゾーンを組むシステムになっている。ガードの合間を縫ってインサイドに入っても反対側のガードと中にいるディフェンスとでダブルチームを組み、ターンオーバーを誘う。
大阪としては、前回の対戦ではリッカートが加入したばかりでインサイドとアウトサイドのバランスが今ひとつだったが、ここにベルが入った事で巧く相手のインサイドのディフェンスを引き付ける事ができれば、スペースを作る事ができ、今野、綿貫、ウォークアップらのドライブでインサイドアタックしたい。
また、オフェンスではウォーレンとアシュビーがローポストとハイポストで巧くスイッチし、大阪のインサイドのディフェンスを吊り出し、空いたスペースにNo.1 仲西、No.8 竹野らのガード陣やエース・ペッパーズがインサイドに攻め込みシュートを決めてくる。また、この3人ともアウトサイドシュートも得意としているので一概にインサイドでのシュートを止めればというようにシンプルにはいかないだろう。
前回の対戦のときも書いたが、得点を重ねれば重ねる程、調子を上げていき手がつけられなくなる前に福岡の爆発的な攻撃力を抑えなければ、大阪は厳しい戦いを強いられるだろう。