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bjリーグ2010-2011シーズン プレイオフ
ファイナル4 3位決定戦
大阪エヴェッサ vs. 新潟アルビレックスBB　試合結果速報

2011年5月22日（日）13:05 Tip Off
@ 有明コロシアム
観戦者数 5,316人

大阪エヴェッサ 85-75 新潟アルビレックスBB

1Q 大阪 20-20 新潟
2Q 大阪 22-20 新潟
3Q 大阪 21-18 新潟
4Q 大阪 22-17 新潟

[PLAYER STATS TOP5] 
ウェイン・マーシャル - 27ポイント、2アシスト、17リバウンド
今野翔太 - 22ポイント、1アシスト、3リバウンド   
ケニー・サターフィールド - 10ポイント、6アシスト、9リバウンド
リン・ワシントン - 9ポイント、5リバウンド
ウィリアム・ナイト - 8ポイント、3アシスト、5リバウンド

※詳細はコチラ

＜戦評＞

第1Q [20-20]
大阪はワシントンの落とした3Pショットのオフェンスリバウンドをナイトがプットバックで決め先制すると続けてナイトがジャンプショット、マーシャルがファウルを受けながらもバスケットカウントでショットを決め、最後はドライブからショットを決める。新潟は根東の3Pで得点を返すと、アシュビー、池田のジャンプショットで加点する。大阪はサタフィールドからワシントンにアリウープパスを出すと、続けてサタフィールド、田村がファーストブレイクを決め大阪がリードする。追う新潟は小松の3Pが決まると続けて小松がジャンプショットをバスケットカウントで決める。小松はカウントワンスローを落とすがリーチがオフェンスリバウンドから得点し、一回の攻撃で4点奪い大阪に追いつき終える。

第2Q [42-40 (22-20)]
新潟は小松の3Pで先制すると、コナーレがドライブからレイアップを決めると勢いに乗る新潟はアンドリュースが強烈なダンクを決めて大阪を逆転する。追いかける大阪は今野がペイントでのショット、ワンエンドワンのフリースロー、オフェンスリバウンドから得点すると新潟に追いつく。新潟はリーチがポストプレイ、オフェンスリバウンドから得点するが、大阪はサタフィールドの3P、マーシャルがオフェンスリバウンドから得点しシーソーゲームの展開で進む。新潟は池田が3P、根東がオフェンスリバウンドから得点するが、大阪はサタフィールド、今野がドライブからファウルを誘いフリースローから得点し大阪がリードして前半を終える。

第3Q [63-60 (21-18)]
開始大阪はマーシャルがポストプレイから攻撃に成功すると、続けてドライブからファウルを受けながらもバスケットカウントでショットを決めリードを広げる。新潟はアシュビーのポストプレイからショットを決めると、根東がスティールからファーストブレイクを決め追い上げる。大阪は今野のジャンプショット、高田の3Pで得点すると、今野が再びドライブから得点し、最後はマーシャルのポストプレイでファウルを誘いフリースローから得点し再びリードする。新潟はアンドリュースがファーストブレイクでリングを曲げるかの如く強烈なダンクを叩き込むと、根東もスティールからファーストブレイクを決める。大阪はナイトのジャンプショットでリードをするが、アンドリュースが三度のダンクを叩き込むと、リーチがオフェンスリバウンドから得点し追い上げを図る中最終Ｑに入る。

第4Q [85-75 (22-17)]
新潟は澤岻がドライブからペイントでシュートファウルを誘うとフリースローから得点する。大阪は今野がファーストブレイクで得点すると新潟は澤岻のジャンプショットで得点を返す展開で進む。新潟は小松の3P、リーチのポストプレイからファウルを誘いフリースローから得点するとアンドリュースがリバウンドからファーストブレイクでファウルを誘いフリースローから得点すると大阪に追いつく。ペースを掴んだ新潟に対して、大阪は、ワシントンのファーストブレイクからのフリースローでリードすると、マーシャルがペイントでシールしてポジションを得るとダンクとバスケットカウントでショットを決め新潟を突き放す。大阪はすかさず、新潟ディフェンスの隙を突く今野のバスケットカットでペイントでのショットを決めると、ウエンティンのティップインショットが決まり、大阪が勝利した。この結果bjリーグ2010‐2011シーズンは3位で終えた。

＜総評＞

両チームの攻撃回数と成功数を比較すると大阪は81回の攻撃中43回 に成功（53.1％）しターンオーバー14回、新潟は81 回の攻撃中35回に成功（43.2％）しターンオーバー13回であった。両チームの攻撃成功の内訳を見ると、大阪がペイントでの攻撃を44回中30回成功（68.2％）、ペイント外の2Pを12回中7回（58.3％）、3Pが7回中2回（28.6％）、ワンエンドワンスローが4回中4回（100%）であった。対する新潟はペイントでの攻撃を36回中22回成功（61.1％）、ペイント外の2Pを20回中7回（35％）、3Pが11回中6回（54.5％）、ワンエンドワンスローのフリースローが1回中0回（0%）であった。 このゲームは第4Q残り4分13秒に同点を向かえるまでは新潟が必死に大阪に食らいつきゲームの主導権が大きく移動しないように戦う事で、ゲームの勝敗の行方が見えない展開であった。前半は互いに意地を張り合う好ゲームで新潟は40得点したが後半35得点と得点を伸ばしきれなかった。得点を伸ばせない要因として第3Qは4回のTOに加えて3Pが0本、第4Qは2Pのペイント外のジャンプショットを7回中2回とペイント外のショットを多く打ち、落としてしまった。この事によりペイントでの攻撃回数も7回（第3Q：13回）と少なくなり高確率に決められるショットの機会を失ってしまった。
大阪のペイントでの攻撃はゲーム通して44回中30回成功（新潟36回中22回）するなど新潟よりも攻撃回数も成功数も上回った。大阪の勝因は第4Q残り3分23秒からタイムアップまでオフェンス、ディフェンス共に新潟を上回った為であった。大阪はこの3分23秒間で7回の攻撃をすべて成功させたが、対する新潟は7回中2回の成功に終わった。この結果、大阪がこの時間帯15点取ったのに対し新潟5点と大阪が最後に得点で走る事で勝利を掴んだ。この攻撃に注目していくと、大阪は7回中6回がペイントでの攻撃であり、1回はワンエンドワンスローであった。このペイントでの攻撃を牽引したのがマーシャルと今野であり、マーシャルはポストプレイやシールから3回攻撃に成功し（内ダンク1回、バスケットカウント1回）、今野はバスケットカットからペイントでの簡単なレイアップを決めた。ファーストブレイクではワシントンが、オフェンスリバウンドからウエンティンがそれぞれの良さを出した結果であった。対する新潟はこの時間帯、ペイントでの攻撃を2回、2Pのペイント外のジャンプショットを2回、3Pを2回、TOを1回犯し、成功はペイントでのショット1回と3P1回のみであった。大阪はマーシャルを中心にペイントでシールし高確率に得点すると最後は新潟の追撃を許さず勝利した。
ファイナル4での両チームの対決は5年前のリーグ設立時のファイナル以来の対戦であり、6年間戦い抜いた両チームの伝統の一戦の如くぶつかり合った。大阪は今シーズンチャンピオンこそは逃したものの、最後まで戦う姿勢を見せた事で3位の結果となった。

大阪ブラックウェルHCコメント
いい試合だった。12点差の場面からファイトバック出来た。ケニーが良くコントロールして、ケニーからウェインで簡単なスコアが出来た。ショータがガッツあるいいプレーで相手にタフなショットをさせ、オフェンスではショットが決まりいいゲームが出来た。

新潟廣瀬HCコメント
結果は負けて残念。リバウンド、ルーズボールで差が出た。そこだけだと思う。敗因はインサイド。分かっていても止められない。そしてインサイドでなかなか点が取れない。向こうのフィジカルが上なのでそこは捨てた。最後にアシュビーが乗っていなかった。でも、彼で始まり最後にあいつで負けるなら良しとしようと思う。根東、小松の日本人がよく頑張ってくれたと思う。有明に来て7連敗。勝てない伝説が出来つつある。そこは何とかしなければならない。また、この震災後バスケットが出来るのか考えていた。今日の試合が出来ない人、見られない人がいる中で最高の舞台でバスケットが出来た事を感謝します。