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【ゲームプレビュー】4/2、3 vs. 琉球ゴールデンキングス
大阪は42試合を消化し27勝15敗でウエスタンカンファレンス首位、対する琉球ゴールデンキングスは42試合を消化して27勝15敗の大阪と同率ながら直接対決得失点差でウエスタンカンファレンス2位の成績である。大阪は平均得点80.4点(ウエスタンカンファレンス6位)、平均失点75.1点(ウエスタンカンファレンス1位)であり、マンツーマン、ゾーンディフェンスの2種類のディフェンスを使い分け、ウエスタンカンファレンス一の堅守を誇るディフェンスで相手チームの攻撃を防ぎ、ポゼッションが変わるとファーストブレイクで得点を狙いペースを掴んで勝利する。大阪は前節ホームの大分戦では連勝した。対する沖縄は、平均得点83.6点(ウエスタンカンファレン4位)、平均失点79.5点(ウエスタンカンファレンス4位)である。琉球は前節ホームで富山と対戦し大阪同様2連勝の結果であった。琉球は飛び抜けたビッグサイズの選手はいないが、コートに立つ選手の多くの得点能力が高く、また、チームディフェンスが非常に機能するチームである。ウエストで唯一のオフェンス、ディフェンスのバランスが優れた大阪に匹敵するチームである。
琉球のキー選手はマクヘンリー、今季獲得したディクソン、新潟から同じく獲得した小菅、大阪の3連覇を支えた元大阪のニュートン、パルマーであり、昨季よりメンバーを大きく変更したが、補強を巧妙に行った結果がシーズン順位に大きく出ている。今節は現在のウエスタンカンファレンス1位、2位の今シーズン最後の頂上決戦であり、激しい首位攻防戦が予想される。
ここ最近4試合の成績は大阪、琉球共に3勝1敗である。大阪はここ4試合の平均得点は85.1点とオフェンスの復調が伺える。2月は一旦平均得点が80点を切る成績であったが、ここ4試合の結果から80点台に再び戻した状況である。琉球は、3連勝中であるが、ここ11試合を振り返ると3連勝して1敗をする周期で勝敗が進んでいる。この周期で言えば、今節第1戦目が敗戦の周期で、このジンクスを払拭できるのかどうかも面白いところである。
琉球の前節は、選手層が薄くなってしまった富山を相手に2試合とも100点ゲームで一蹴している。琉球のオフェンスの優位な点は2桁得点できる選手が6名(ディクソン、パルマー、ニュートン、マクヘンリー、小菅、金城)おり、また、6人に偏りがなくそれぞれの得意なショットで相手チームに的を絞らせない。琉球のオフェンスでまず気をつけなければならない事は、ファーストブレイクであり、与那嶺、マクヘンリーを中心にボールを運び、マクヘンリーはそのまま個人技で得点に繋げる事ができる。また与那嶺は平均アシスト5とリーグ3位の成績でチームメイトの得点を演出。この与那嶺はPGながら平均リバウンドが3.4と非常にアクティブにボールに向かう事がチームの苦しい状況幾度となくを助けてきた。琉球のオフェンスはボールが止まると、ポストに一度ボールを入れ各選手がバスケットにカットして攻撃を仕掛ける。この際にニュートンは要注意であり、2PのFGが50.2%という高い成功率を誇るが、これはバスケットカットでディッシュを受けると、イージーショットを狙うか、チームメイトのショットに合わせてオフェンスリバウンドを取り、ペイントでショットを決める結果によるところである。ニュートンはリバウンドがリーグ6位の成績であり、琉球のファーストブレイクのスタート、相手チームのセカンドチャンスをシャットアウトしゲームのペースを掴むのはこの活躍が大きい。ファーストブレイク、セットでのオフェンスが手詰まりな状況では外郭のショットを選択するがここでも、強豪らしく3Pが得意である。パルマー(3P:平均48.9%)、小菅(3P:平均38.9%)、ディクソン(3P:平均38.3%)、澤岻(3P:平均34.3%)と高い成功率である。特に、パルマーは途中加入と故障で試投数が少ないだけであり、実質はリーグNO1の3P成功率である。また、パルマーはフリースローでも86.1%とリーグ2位であり、これらの成績から説明の要らないシューターである。この事は、パルマーが延べ3年在籍している大阪として熟知はしているが、頭に刻み込んでの戦いが必要である。また、琉球はターンオーバーが平均12.6と大阪の平均13.5より少なく、パーソナルファウルも平均17.8と大阪の平均19.1よりもいずれも低い。これはチームとして大きなミスをせずにゲームを戦う証であり非常に手怖い相手である。
大阪としては、まずは前半で大量失点せず40点前後のラインで攻防し、最後はオフェンスで85点を目指し、失点は70点台で終わらせたい。オフェンスではファーストブレイクをまずは狙い、ゲームのペースはできる限り上げていきたい。また、ここ4試合ジャンプショットを打つことが多いが、ディフェンスの優れた琉球相手にオフェンスをジャンプショットに頼ることは非常に危険である。まずはペイントへのアタックを心がけ、ダブルチームを仕掛けてくるようであれば、ボールを綺麗にスイングさせ、琉球の一番苦手とするスポットでショットしたい。ディフェンスでは、まずはファーストブレイクを止め、セットディフェンスの回数を増やしたい。3Pでも、ペイントでもなく、2Pのジャンプショットで攻撃させるディフェンスで相手のショット確率を落とさせて、ディフェンスリバウンドは是が非でも掴みたい。
仮に第1戦に勝利しようとも今節は2試合で戦う首位攻防戦という事を忘れずに、2試合合計80分間琉球を打ち負かす集中力と、チーム力で連勝が必要不可欠なゲームである。大阪のイメージとしてはポストシーズンを意識して、レギュラーシーズンの総決算としたい。
PLAYERS TO WATCH
注目選手
Tseng Wenting
琉球のビッグマンを止めるディフェンスでの1対1とリバウンドの活躍に期待したい。オフェンスではウイングやトップでプレーすることで琉球のビッグマンをペイントから引きずり出し、ゴール下のスペースへアタックする活躍に期待したい。Lynn Washington
ここ3シーズンの琉球との厳しいゲームを一番よく知るキャプテンのリーダーシップに期待。オフェンスではペイントへの強烈なアタックでショット決め大阪のペースで進めたい。ディフェンスではチーム一のリバウンダーとして、琉球へセカンドチャンスを 与えない活躍に期待したい。REPORT | 2011年4月 1日 15:00
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