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bjリーグ2010-2011シーズン　ホームゲーム第12節 GAME1
大阪エヴェッサ vs. 高松ファイブアローズ　試合結果速報

2011年4月16日（土）18:00 Tip Off
@ なみはやドーム サブアリーナ
観戦者数 1,289人

大阪エヴェッサ 94-72 高松ファイブアローズ

1Q 大阪 19-19 高松
2Q 大阪 24-18 高松
3Q 大阪 21-15 高松
4Q 大阪 30-20 高松

[PLAYER STATS TOP5] 
ウィリアム・ナイト - 19ポイント、5アシスト、9リバウンド
今野翔太 - 16ポイント、3アシスト、2リバウンド
リン・ワシントン - 15ポイント、4アシスト、10リバウンド
ウェイン・マーシャル - 12ポイント、1アシスト、6リバウンド
田村大輔 - 8ポイント、2アシスト、2リバウンド   

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＜戦評＞

第1Q [19-19]
試合開始高松はファーリーのジャンプショットで先制すると大阪はワシントンがバスケットへカットする高田にパスを入れ、高田がファウルを誘いフリースローから得点を返す。大阪はマーシャルがペイントでシールしファウルを誘うとフリースローから得点し、田村、ワシントンが連続3Pを決めて流れを掴む。続けて大阪はサタフィールドが、あうんの呼吸でゴールに向けて飛び立ったワシントンへアシストパスを出すと、アリウープで強烈にダンクを叩き込む。劣性の高松は、プライス、レイモンズがオフェンスリバウンドからセカンドチャンスを決めると、大阪を追い上げ最後は喜多、菊池の3Pで追いつき終える。

第2Q [43-37 (24-18)]
大阪はナイトがドライブからレイアップを決めると、高松は喜多の3Pで得点を返す。両チーム共がっぷり四つに組んだ展開から、抜き出たのは大阪。今野がペイントでショットを決めると、マーシャルがポストプレイからファウルを誘いフリースローから得点する。続けて今野がジャンプショットを決め大阪が5連続攻撃に成功する。離される高松はここから、ファーリーがオフェンスリバウンドからショットを決めると、高田のファーストブレイク、ドライブからペイントでファウルを誘いフリースローを決め大阪に食らいつく。高松は、プライスがペイントでショット決めると、菊池がファーストブレイクを決めるが、大阪は、勝久がワンエンドワンのフリースロー、ワシントンがジャンプショットを決めてリードして終える。

第3Q [64-52 (21-15)]
後半マーシャルはポストプレイからペイントでショットを決めると、高松はファーリーがエルボーからジャンプショット、鈴木がファーストブレイクからファウルを誘いフリースローから得点する。大阪は高田のファーストブレイク、マーシャルが再びポストプレイから攻撃に成功するが、高松はプライスのポストプレイ、菊池のジャンプショット、レイモンズのオフェンスリバウンドから得点をする。大阪は、ワシントンがリングを歪める程のダンクを決めると、ナイト、今野がファーストブレイクを決めウエンティンがオフェンスリバウンドから得点するなど高松を離して最終Qに入る。

第4Q [94-72 (30-20)]
大阪はマーシャルのポストプレイ、今野がオフェンスリバウンドから、ナイトがジャンプショットを決め大阪が抜き出るが、高松もレイモンズがドライブからレイアップを決め、ファーリー、プライスのコンビでオフェンスリバウンドから得点をして離されない。大阪はナイトのファーストブレイクを皮切りに、サタフィールドの3P、田村、ワシントンのファーストブレイクが決まり、得点でも一気に走り高松を突き放す。高松は、菊池がファーストブレイク、ジャンプショットをバスケットカウントで沈めるなど、最後まで粘りを見せるが追いつけず大阪が勝利した。

＜総評＞

両チームの攻撃回数と成功数を比較すると大阪は82回の攻撃中48回に成功（58.5％）しターンオーバー12回、高松は83 回の攻撃中37に成功（44.6％）しターンオーバー15回であった。両チームの攻撃成功の内訳を見ると、大阪がペイントでの攻撃を40回中32回成功（80％）、ペイント外の2Pを17回中10回（58.9％）、3Pが10回中3回（30％）、ワンエンドワンスローが3回中3回（100%）であった。対する高松はペイントでの攻撃を38回中25回成功（65.6％）、ペイント外の2Pを14回中5回（35.7％）、3Pが12回中4回（33.3％）、ワンエンドワンスローのフリースローが4回中3回（75%）であった。
高松は前半大阪と好ゲームを繰り広げペースは高松の展開であった。ペースを掴む大きな要因はオフェンスリバウンドであり、前半7本のオフェンスリバウンドを掴み取りそこから、5回攻撃に成功して9点を稼いだ。オフェンスリバウンドを掴んだのはファーリー、レイモンズ、プライスであり高松のビッグマンがセカンドチャンスを活かして得点した。後半も5回オフェンスリバウンドから得点し、ゲーム合計10回のオフェンスリバウンドから直接攻撃に成功し、19点（高松の得点全体の26.4％）を大阪から奪った。また、第2Ｑからはゲームのペースが上がりゲーム終了までに4回のファーストブレイクに成功し6点を上げた。高松は合計スタッツ上の数字は低いように見えるが、攻撃回数におけるペイント、ペイント外の2P、3P共に確率は悪くない。これは前述のオフェンスリバウンドにより、試投数は増えているため攻撃回数が多くなりパーセンテージを下げているが、攻撃機会における成功率は良い結果であった。得点が伸びなかった要因としては、ＦＴが26回の試投（大阪25回の試投）がありながら12本の成功と14回の機会を失ってしまったことが挙げられる。フリースローの得点が伸びれば80点台は十分に見えるラインであった。
大阪は各スポット共にショットを効果的に決めて高松の追い上げを退けた。一番に挙げられるのがペイントでの攻撃である。前半は高松のスローペースに合わせてしまう結果ではあったが、マーシャルがポストプレイから3回攻撃成功、ワシントン、ナイトなどのドライブでから4回、高田、ウェンティンのバスケットカットから2回とボールが止まってもスペースを十分に取り効果的なスポットがアタックしてショットを決めた。また、高松がダブルチームを仕掛けるタイミングでも、ボールを巧みにスイングさせ今野がジャンプショットを沈めて、高松のディフェンスをスクランブル状態に翻弄させた。後半はサタフィールドが中心となって、ファーストブレイクを作り出し合計7回成功させ12得点して後半の足が止まり気味の高松に走り勝った。
大阪は、オフェンスこそ今シーズンのベストオフェンスと言っても過言ではないほどの結果であった。前半はセットオフェンスからペイントアタックで攻撃し、後半は走り勝つ形を作った。しかし、ディフェンスでは高松が果敢にセカンドチャンスを狙ってゴールにクラッシュしてきた形でもないにも関わらず、10回のセカンドチャンスを与えてしまったのは今シーズンワーストの形であった事は認めざるを得ない。次戦、そして次節の最終決戦、ポストシーズンでは、単純なオフェンスリバウンドを相手に与える事は、勝利を引き渡す事と同様である。再度ボックスアウトとリバウンドを掴むという強い意志を重々肝に銘じて相手をシャットアウトしなければならない。

大阪ブラックウェルHCコメント
とてもいいゲームだった。オフェンスではボールが良く回り、ファーストブレイクは今シーズン最も良く、サタフィールドがいい活躍をしてくれた。オフェンスがいい分ディフェンスもいい結果が出た。

高松金澤HCコメント
大阪の非常に能力の高い選手をどう守るかを今日のゲームのキーにした。前半はいいディフェンスが出来たが、後半はトランジッションが遅れ、オフェンスリバウンドを取られて、打たせてはいけない選手にショットを打たせてしまった。オフェンスではアタックしていいショットをしたかったが、自分達のリズムが出来なかった。明日は今日の前半のようなゲームを終始したい。高松からもたくさんのブースターが来てくれ、明日はもっと来られるであろうから、頑張りたい。