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【ゲームプレビュー】4/23、24 vs. ライジング福岡
大阪は48試合を消化し31勝17敗でウエスタンカンファレンス2位、対するライジング福岡は48試合を消化して29勝19敗でウエスタンカンファレンス3位の成績である。大阪は平均得点81.1点(ウエスタンカンファレンス6位)、平均失点75.9点(ウエスタンカンファレンス1位)であり、マンツーマン、ゾーンディフェンスの2種類のディフェンスを使い分け、ウエスタンカンファレンストップの堅守を誇るディフェンスで相手チームの攻撃を防ぎ、ポゼッションが変わるとファーストブレイクで得点を狙いペースを掴んで勝利する。大阪は前節ホームの高松戦で連勝した。
対する福岡は、平均得点89.4点(ウエスタンカンファレンス1位)、平均失点85.4点(ウエスタンカンファレンス7位)である。福岡は前節アウェイで浜松・東三河と対戦し2戦連続オーバータイムに持ち込むも連敗の結果であった。福岡はウエスタンカンファレンスナンバーワンの得点力で相手チームに打ち勝つバスケットをする。福岡得意のオフェンスの特徴としてはリーグ得点トップのパーカーがファーストブレイク、バスケットカット、オフェンスリバウンドから得点するとリズムを掴み、マーリーのアタック、仲西、竹野の3Pと多彩な攻撃で相手チームを翻弄する。
ウエスタントップの堅守大阪対、ウエスタントップのハイスコア福岡の激突は今シーズン1といっていい激しい戦いが予想され、ポストシーズンの熾烈なシード争いの最終章として最も相応しい好ゲームが期待される。
4月の成績は大阪、福岡共に6試合を消化し4勝2敗である。大阪は4月初めの琉球戦で連敗したものの、その後宮崎、高松を破り4連勝し、4月の平均得点は85.6点とオフェンスでは好調さを保っている。対して福岡は、2連敗中であるが4月は最初の島根、続く滋賀とプレーオフシード激しく争うの2チームから4連勝を記録した。前節の浜松戦では2試合連続のオーバータイムの死闘を戦いながら惜敗。チーム状況は非常にいい中で連敗をしてしまったが、昨年チャンピオンで今シーズンもリーグトップを独走するチームに最後の最後までくらいつき接戦を演じる力は実力を上げている証拠である。福岡のチームを表現するのにはまずは何よりもリーグ屈指のオフェンスタレントをそろえたチームである。リーグのトップ10ランキングを覗いても、オフェンスではパーカー(平均得点27.1点:リーグ1位、FG確立:56.3%:リーグ7位、ダンク平均1.4本:リーグ3位)、竹野(3P確立46.8%:リーグ1位、フリースロー確立81.6%:リーグ5位)、マーリー(平均アシスト4.2:リーグ10位)の3人が中心である。またディフェンスではパーカー(スティール平均2.3本:リーグ1位、ブロック平均1.4本:リーグ7位)、コルデイロ(ブロック平均1.4本:リーグ7位)と2人の活躍が挙げられる。オフェンス、ディフェンス両面でのバランス(パーカー、平均リバウンド10.6:リーグ7位)、アクティブかつ、タフさ、(パーカー、出場時間1883分:リーグ1位、竹野、出場時間:1529分:リーグ5位)とパーカーを中心にリーグのランキングを代表する選手ばかりである。
福岡の特徴としては、プレスディフェンスやトラップディフェンスから相手チームのターンオーバーを誘い、そのままファーストブレイクに持ち込む形が第一である。次にセットオフェンスになるとドライブからペイントでアタックするが、最初のドライブはきっかけに過ぎず、ディフェンスが縮むとキックアウトから3Pやドライブに合わせてバスケットカットした選手に対するディッシュを受けてペイントでイージーレイアップを決める。最後は落ちたショットにビッグマンがオフェンスリバウンドに突っ込み、プットバックで得点をする。ディッシュやオフェンスリバウンドからの得点は相手チームのファウルも誘い、フリースローでの得点やファウルトラブルも同時に誘う。対戦しているチームからは背筋の凍るフルコースオフェンスで貪欲に得点を狙う。スタッツの数字から福岡の得点パターンを読み解くと、まずはディフェンスからスティールし(チーム平均9:大阪は平均6.5)ポゼッションを奪うと、そのままファーストブレイクを決める。オフェンスが止まるとドライブからのキックアウトやディッシュでアシストがチーム平均17.5(大阪15.3)、そして3P(平均32.7%:大阪平均31.3%)もしくはディッシュを中心に2Pを(チーム平均52.7%:大阪平均47.5%)狙う。そして極めつけのオフェンスリバウンド平均15.7本(大阪14.6本)でポゼッションの最後まで得点チャンスを狙う。これらの結果、いずれのスタッツも大阪の数字を上回るウエスタンナンバーワンのオフェンスチームであり、前述の展開を数字が綺麗に実証している。
大阪としては、福岡のプレスディフェンス、トラップディフェンスに対してまずはターンオーバーをせず自分達の目的とするショットを行う事が挙げられる。次に大阪が得点を決めた後や福岡がディフェンスリバウンドを取った際には、素早くゴールまで戻り、福岡PGのディフェンスはまずはボールを止め、ペースを落とす事が重要となる。最後はディフェンスリバウンドをコート上の全員でボックスアウトし確実に押さえる事である。このゲームの勝利のキーポイントは大阪の象徴する形であるナンバーワンディフェンスチームの最終形をナンバーワンオフェンスチームの砲火を掻い潜り、鉄壁の守りで勝つ事である。この対決は、今節のみならずカンファレンスファイナルでも対戦する可能性は十分に残している為、大阪は福岡の攻略法を見つけ出し、ここから6年連続ファイナル4への階段を一気に駆け上がりたい。
PLAYERS TO WATCH
注目選手
Shota Konno
前節ではジャンプショット、スティールからのファーストブレイクとオフェンス・ディフェンス共に大活躍であった。今節もオフェンスでは福岡のトラップを躊躇させるようなボールをスイングされた際のジャンプショットを確実に沈めたい。ディフェンスでは、福岡のキー選手からボールを奪い福岡の思う展開で進めさせない活躍に期待したい。Kenny Satterfield
前節では圧巻のファーストブレイクショーを作り出した攻撃隊長に今節も前節以上の活躍に期待したい。オフェンスでは前線に走る選手へのタッチダウンパスを量産し、ターンオーバーをせずにゲームを運ぶ展開を作り出したい。ディフェンスでは、昨季まで大阪に在籍したマーリーのアシストを減らし、ペイントへのドライブを止める活躍に期待したい。REPORT | 2011年4月19日 21:00
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