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【ゲームプレビュー】3/5、6 vs. 島根スサノオマジック
大阪は36試合を消化し22勝14敗でウエスタンカンファレンス首位、対する島根スサノオマジックは36試合を消化して17勝19敗のウエスタンカンファレンス6位の成績である。大阪は平均得点79.9点(ウエスタンカンファレンス6位)、平均失点74.9点(ウエスタンカンファレンス1位)であり、マンツーマンとゾーンディフェンスをスイッチしながら堅いディフェンスでペイントへの攻撃を防ぎ、ディフェンスリバウンドからターンオーバーを誘いファーストブレイクで得点を重ね勝利を狙う。大阪は前節ホームの秋田戦で1勝1敗の結果であった。
対する島根は、平均得点76.2点(ウエスタンカンファレンス7位)、平均失点76.3点(ウエスタンカンファレンス2位)である。島根は前節アウェイでプレーオフ出場を争う大分と対戦し連勝した。島根のオフェンスは、石崎のリードで始まり、トップスコアラーのゴルソンはフロアの至る所からショットを決め、横尾、石崎、フィッシャー?の3P、デービス、エバンスがペイントを攻める。
前節の1勝1敗であった秋田戦を振り返ると、秋田は開始グレイスが連続3Pを決め、アキングバデはオフェンスリバウンドからバスケットカウントでショットを決めるが、大阪はワシントンの3P、マーシャルのジャンプショットで秋田をつき離し第1Qを終える。続く第2Q大阪はタイナーのバスケットカウントで決めたファーストブレイク、高田の3Pで二桁得点差に広げるが、秋田はビュートラックがファーストブレイクをアリウープで叩き込み劣勢を返そうと試みるが、大阪との得点差を縮められず前半を終える。後半開始、大阪はブラックレッジがファーストブレイクを、続けて高田の3Pが決まる。秋田は残り9分16秒からビュートラックがレイアップを決めるまでの5分間得点が入らない。秋田はこの結果一気に離されて最終Qに入る。 第4Q点差を縮めたい秋田は、グレイヴスがバスケットカウントで得点すると信平が3Pを決め大阪を追いかける。秋田は、残り3分を切って、グレイヴスがドライブやダンクを決めるなどペイントにアタックし20点差を切り、更にバークス、グレイヴスの3Pが決まり11点差まで詰めよるが、タイムアップとなり大阪が勝利した。
第2戦は、開始3分で大阪はフリースローの1点を決めるに留まる中、秋田は庄司、ヘンリーの連続3Pで大阪を離すと外郭攻勢を仕掛け、バークスが2本とヘンリーのブザービートの3Pが決まりチーム合計30得点すると秋田の一方的な展開で第1Qを終える。続く第2Qは大阪勝久のジャンプショット、ナイトの3Pが決まると、勝又がファーストブレイクと3Pをバスケットカウントで決めるなど攻撃に成功し、秋田を追い上げる。秋田はヘンリー、グレイヴスがファーストブレイクを決め、大阪の追い上げを振り切って前半を終える。後半大阪は、ナイトがリバウンドからそのままドライブしジャンプショットでファーストブレイクを決め反撃を開始する。続けて大阪ワシントンがドライブ、ポストプレイで攻撃成功し得点差を10点に詰める。秋田は前半の勢いがストップし得点が入らない中、大阪はナイトのファーストブレイク、ブラックレッジがトップからドライブするとダンクを叩き込み一気に追い上げムードが加速すると点差を2点にして最終Qへ。最終Qは、秋田はグレイヴスがドライブからレイアップと3Pを決め大阪の追い上げを交す。大阪はナイトがドライブからレイアップを決めワシントンのジャンプショットで秋田を追い上げると、残り2分17秒でブラックレッジの3Pで遂に秋田に追いつく。秋田は残り1分で水町が連続3Pを決めて6点差に大阪を離すと、ヘンリーがドライブからバスケットカウントを決められ万事休す、大阪は勝利を逃した。
前節島根は、アウェイ大分で連勝を飾った。大分との第1戦を振り返ると、第1Q島根は開始2分30秒間得点が入らない。この間大分はテイトがオフェンスリバウンドからバスケットカウントでショットを決めるとロティックのショットも決まり大分ペースでゲームが始まる。島根はデービスがダンクで得点を返すが大分のリードのまま終える。第2Qは大分はジョンソンが3Pを決めさらにリードを広げる。島根はエバンスのダンクが決まると勢いに乗り、山本の3Pで大量リードを奪われる劣勢から追いつく。大分はフィンガーが得点するが、島根は石崎の3Pで逆転に成功して前半を終える。後半に入ると島根はエバンスのダンク、フィッシャー?のショット、大分はロティック、フィンガーのコンビで得点し合い得点さが変わらず最終Qに入る。島根はデービスのショットが決まり、快調にスタートしたかに見えたが、大分はロティック、テイトのショットで1点差に迫る。追われる島根は、フィッシャー?の3Pが決まり大分をつき離し、デービスのダンクで勢いに乗る。大分はフィンガーが最後に連続3Pを決めるが一歩及ばず島根が勝利した。
続く第2戦は、島根は石崎の3P、大分はテイトのショットで得点すると、大分はフィンガーのダンクが決まり点差を広げる。島根は、ゴルソンのショットで追いつくと3Pも決まり島根リードで終える。続く第2Qは、大分はジョンソン、島根はエバンスのショットで得点しては返し、返しては得点と一歩も譲らず進む。大分は佐藤博の3Pでリードするが、島根も石崎の3Pが決まり両チーム一進一退のまま前半を終える。後半大分は開始4分近く得点が出来ない。対して島根はデービスのダンクを皮切りに、山本のショット、フィッシャー?の3Pが決まり、エバンスのダンクで島根がリードして最終Qに入る。大分はフィンガーがショットを決めると、島根は山本の3Pが決まり一進一退の展開で進む。大分はテイト、三友のフリースローで追いかけるが、島根はゴルソンの得点で寄せ付けない。大分は残り1分を切って6点差まで追い上げるが、島根を捉えきれず敗れた。
2月の成績は大阪が4勝4敗の五分であり、島根は6勝2敗で2月19日より4連勝中と昇り竜の様に勢いに乗っている。ウエスタンの順位は6位であるが、島根は2月8試合の平均得点77点(シーズン平均76.2点)、平均失点73.3点(シーズン平均76.3点)とオフェンスの伸びは若干であるが、ディフェンスの強化から勝利を手にしている。特にここ4試合の平均失点は64.5点と連勝を支えるのは島根の強力なディフェンスであると言えるだろう。大阪の2月平均得点74.8点(シーズン平均79.9点)、失点72.4点(シーズン平均74.8点)である。これまで平均得点が80点台をキープしてきたが3月は80点を切る結果となってのスタートである。ここ4試合の負けゲーム3試合はフリースローの確立が低く(66.7%:12/18 vs東京 2月22日、53.6%:15/28 vs東京 2月23日、45.8%:11/24 vs秋田 2月27日)負け試合のフリースロー確立は54.3%(シーズン平均70.5%)である。フリースローの試投数は多く機会を作っているがフィニッシュまでもっていけない。
島根のオフェンスは、チームのスコアリングリーダーのゴルソンが平均16.8点で、2P(53.7%)、3P(34.1%)と高い成功率を誇り、ファーストブレイク、ドライブからダンク、ジャンプショット、3Pと自由にショットを決める。ゴルソンの得点しかり、石崎のリードから多くの得点機会を作り出し(アシスト:平均4.8)、自身も平均11.7点と言わずと知れたチームの柱の1人である。石崎が得意なのは3Pであり(平均35.9%)、横尾(平均36.2%)、フィッシャー?(31.7%)と並ぶ外郭からの得点を量産する。ペイントではデービスがスカイツリーの如く長い手を伸ばしオフェンスリバウンド(平均2.5)からセカンドショットやドライブに合わせたバスケットカットでゴールにダンクを1試合(平均1.4)1回は叩き込む。デービスの一番の武器はディフェンスでのショットブロック(平均:3.1)であり、相手チームのペイントでの攻撃を阻止する。
大阪のこのゲームでの大きなポイントは、ウエスタンで大阪に匹敵するディフェンスチームの島根から苦戦している得点をいかに取るかである。2月平均の75点を割るオフェンスを改善する事が今後のリーグ戦を制する為にも最重要である。得点を取る為には、得意の早いゲーム展開に、タイナー、ブラックレッジ、ナイト、田村がファーストブレイクで得点し、ボールが止まると、ワシントンがドライブからゴールへアタックしペイントでの得点を重ねたい。また、ファウルから与えられたフリースローは80%の確立で決めたい。
今節はオフェンスでは85点を、失点は70点台に抑える勝利で3月をスタートしたい。
PLAYERS TO WATCH
注目選手
Lawrence Blackledge
オフェンスでは、ファーストブレイク、ペイントでのドライブからショットを決めたい。ディフェンスでは大阪の失点を防ぐショットブロックで、デービスとのショットブロッカー対決を制したい。Lynn Washington
負傷から復帰し得点は上げているが、本来の闘将らしい高い確率の攻撃成功にはまだまだほど遠い状況を打破する活躍に期待したい。ディフェンでは島根にディフェンスリバウンドを譲らない活躍に期待したい。REPORT | 2011年3月 4日 09:00
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