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【ゲームプレビュー】3/19、20 vs. 滋賀レイクスターズ
大阪は38試合を消化し24勝14敗でウエスタンカンファレンス首位、対する滋賀レイクスターズは38試合を消化して22勝16敗のウエスタンカンファレンス3位の成績である。大阪は平均得点79.9点(ウエスタンカンファレンス6位)、平均失点74.3点(ウエスタンカンファレンス1位)であり、マンツーマン、ゾーンディフェンスをスイッチしながら堅いディフェンスで相手チームのペイントへの攻撃を防ぎ、ポゼッションが変わるとファーストブレイクで得点を重ね勝利を狙う。大阪は中止前の前節アウェイ島根戦で2連勝を記録した。
対する滋賀は、平均得点86.6点(ウエスタンカンファレンス3位)、平均失点85.4点(ウエスタンカンファレンス8位)である。滋賀は中止前の前節ホームで東京と対戦しこちらも連勝。滋賀のオフェンスは、マーシャル、ペッパーズ、城宝が3Pライン周辺からペイントまでどこからでもショットを狙う。そして、ショットが打てない場合は小川、藤原、岡田が3Pの各スポットでボールを待ちキックアウトされたボールとキャッチすると美しいアーチでシュートを決める。更にショットが落ちてもリーグを代表するリバウンダーのハミルトン、ライスがリバウンドを掴み自らセカンドチャンスを狙うか、再度ディッシュや外郭で待つ選手にアシストを決める。
ここ最近4試合の成績は両チーム共3勝1敗の成績であり。両チームとも2月末はイースタン、ウエスタンカンファレンスの交流戦(富山-滋賀、大阪-秋田)、前節大阪は島根と、滋賀は東京との対戦であった。滋賀はキーとなる元大阪マーシャルが2月5日から2月20日まで故障で欠場するとこの間の6試合を1勝5敗とこれまでウエストトップの成績からブレーキがかかった。しかし、2月26日からマーシャルが復帰しここ4試合は3勝1敗である。特に現在3連勝中とウエストのスターとして光を取り戻した。マーシャルが欠場した6試合の平均得点は80.5点、平均失点は88点であったが、マーシャル復帰後の4試合は平均得点85.5点、平均失点75.5点とオフェンスでは5点プラスし、ディフェンスでは12.5点マイナスになるなど劇的な結果が出ている。 滋賀の前節は平均得点93.5点(シーズン平均86.6点)、平均失点80点(シーズン平均85.4点)と前述のマーシャル復帰の効果もありオフェンスに更なる磨きとディフェンスの修正が出来てきた。
対する大阪の前節島根との対戦では得点平均79点(シーズン平均79.9点)、失点平均64.5点(シーズン平均74.3点)である。島根とのディフェンス対決は第4Qに勝負強さを見せた大阪に軍配が上がる形で勝利できた。しかし、得点面では依然として平均が79点台と今後はプラス5点を目指して85点平均のゲームで戦いたい。
滋賀の特徴は平均得点が85点を超えるオフェンスを得意とするチームである。オフェンスのファーストオプションはマーシャル(3P平均:36.9%、2P平均:51.2%)であり高い成功率を誇るショットを決めるか、チームメイトのスコアも作り出す(アシスト平均:3.5)。マーシャル以外にも元大阪の城宝が外郭からのショット(3P:32%)やペイントへのアタックを仕掛ける。また、2月から加入のペッパーズのショットも要注意(2P平均:52%)である。ファーストアタックが成功しない場合は、ずらりと並んだ3Pシューターの小川(3P:37.6%)、藤原(3P平均:33.3%)、岡田(3P平均:28.8%)がショットを狙う。特に岡田はオールスターゲームで3Pコンテスト連覇中とシーズンの数字上はまずまずであるが実力は数字以上である。ショットが落ちた場合にもリーグ屈指のアスレティックなハミルトンがリバウントをもぎ取り(平均リバウンド:15.3、平均オフェンスリバ ウンド:4.6)セカンドチャンスを狙う。ハミルトンはアシストが平均4.3とPG並のアシストはリバウンドからのディッシュやキックア ウトで高確率のセカンドチャンスを作る。リバウンドではライスがオフェンスリバウンド平均2.5、マーシャル平均1.6とゴールにクラッシュしてセカンドチャンスを狙う。 大阪として一番気をつけなければならないのはマーシャルを中心に滋賀が望むハイスコアで得点するゲーム展開である。ハイスコアの展開を作る要因はターンオーバーであり、ハミルトン(スティール平均:1.8)、マーシャル(スティール平均:1.1)、城宝(スティール平均:1)と三人で平均4回近くターンオーバーを誘いマーシャル、城宝はそのままゴールに持っていく力を持っている。また、滋賀のオフェンスがセットになる場合はペイントを堅く守り、出来る限りジャンプショットを打たせて滋賀の2Pの確率を45%以下に下げたい。また、滋賀のチームオフェンスリバウンドは平均18.3(大阪平均:14.5)とセカンドチャンスから高確率にショットを決めるため、リバウンドは全て掴みたい。 このゲームのポイントは、ハイスコアなら滋賀ペース、ロースコアなら大阪ペースで進むであろう。滋賀の最も脅威のショットは2Pでありチーム平均55.2回試投して27回成功(大阪はチーム平均47回試投して22.6回成功)し86.6点の内54点は2PのFGであげている。大阪としてはいかに簡単なペイントでの得点を滋賀に打たせないかが勝利への鍵となる。
大阪のディフェンスとしては、滋賀のアタッカーであるマーシャル、城宝のペイントへのドライブをタフショットにさせる事が第一であり、ペイントを固く守り、ターンオーバーやショットが落ちた場合はスプリントバックしてゴールを第一に守りたい。第2にハミルトン、マーシャル、ライスのオフェンスリバウンドをシャットアウトしたい。ゲームを通して70点台後半に押さえ、オフェンスでは、タイナー、田村、ブラックレッジでレーンを埋めファーストブレイクを出す事と、ボールが止まりセットする場合には、ワシントン、ウエンティンのドライブから得点機会を 作り出し85点を目指すゲームで連勝を伸ばしたい。
PLAYERS TO WATCH
注目選手
Tseng Wen-Ting
チャイニーズ・タイペイ代表の看板を引っさげ前節デビューしたが、期待通りの活躍で連勝を牽引した。オフェンスでは、エルボー付近からのドライブ、ジャンプショット、ブロックからポストプレーで相手チームのビックマンにプレッシャーを与えたい。ディフェンスでは滋賀のビックマンの得点を抑え、ゴール下でブロックショット、リバウンドを奪う活躍に期待したい。Kevin Tyner
前節のウエンティン加入の影響により、マッチアップする選手が優位になり得点機会を自ら作り出した。今節もオフェンスでは、チームのオフェンスのペースをスピードアップさせながらの得点に期待したい。ディフェンスでは、滋賀ロングシュートが落ちたリバウンドを持ち前の身体能力で掴む活躍に期待したい。REPORT | 2011年3月17日 19:00
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