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bjリーグ2010-2011シーズン　ホームゲーム第10節 GAME1
大阪エヴェッサ vs. 滋賀レイクスターズ　試合結果速報

2011年3月19日（土）18:00 Tip Off
@ 堺市金岡公園体育館
観戦者数 1,831人

大阪エヴェッサ 88-80 滋賀レイクスターズ

1Q 大阪 22-19 滋賀
2Q 大阪 15-15 滋賀
3Q 大阪 28-17 滋賀
4Q 大阪 23-29 滋賀

[PLAYER STATS TOP5] 
ローレンス・ブラックレッジ - 19ポイント、3アシスト、10リバウンド   
ケビン・タイナー - 14ポイント、5アシスト、4リバウンド
ウェイン・マーシャル - 13ポイント、4リバウンド
ウィリアム・ナイト - 10ポイント、1アシスト、2リバウンド
リン・ワシントン - 9ポイント、3アシスト、5リバウンド

※詳細はコチラ

＜戦評＞

第1Q [22-19]
大阪はウェンティンの3Pで先制すると滋賀もライスが3Pで返し、両チームの長距離砲が火を噴きスタートする。大阪はブラックレッジがバスケットカットからペイントで得点すると、タイナー、ワシントンの連続ファーストブレイクで得点するが、滋賀もペッパーズのファーストブレイク、3Pが決まりゲームは滋賀がリードする。滋賀はライスのジャンプショット、小川がバスケットカットからペイントでシールするとそのまま得点しリードするが、大阪はブラックレッジの3P、マーシャルのダンクで一歩抜きでると大阪がリードして終わる。

第2Q [37-34 (15-15)]
両チーム共に開始4分間に大阪は勝又の3P、滋賀はマーシャルの3Pのみと得点にブレーキがかかる。この状況を破った大阪はマーシャルがスティールから自らファーストブレイクに持ち込みダンクを叩き込む。滋賀は堀川がオフェンスリバウンドからファウルを誘いフリースローで得点すると、シェーファーのドライブ、堀川の3Pで大阪に追いつく。滋賀は、シェーファーのポストプレイ、マーシャルのドライブからファウルでフリースローを決めるが、大阪はウェンティンのオフェンスリバウンドのティップインや今野のオフェンスリバウンドからの得点でリードして終える。

第3Q [65-51 (28-17)]
後半大阪はワシントンのジャンプショットで先制すると、ブラックレッジがファーストブレイク、タイナーの3Pが決まるなど、開始4分間で15点を取ると滋賀はライスのジャンプショット、3Pで得点を返すが、ここで一気に大阪が抜き出る。大阪は間髪をいれずにワシントンがドライブからレイアップ、ブラックレッジがゴールを大きく歪ませるダンクをファーストブレイクで叩き込みリードをさらに広げる。滋賀も城宝、藤原の連続3Pで得点を返すが、残り1.4秒で大阪タイナーのジャンプショットがバスケットカウントとなり大阪リードのまま最終Qに入る。

第4Q [88-80 (23-29)]
追いかける滋賀はシェーファーがポストプレイからファウルを誘うとフリースローを決め先制し、続けてマーシャルがダンクを叩き込み反撃する。大阪はブラックレッジ、ナイトが3Pで交すが、滋賀はシェーファーのドライブからのバスケットカウント、ペッパーズのファーストブレイクが決まり決死の追い上げを見せる。残り3分まで14点差を追う滋賀は、城宝の3Pを皮切りに、ペッパーズのファーストブレイクで得点差を詰める。続けてファウルゲームで大阪の攻撃をフリースローにさせると藤原、ペッパーズ、マーシャルが果敢にペイントへアタックしファーストブレイクを決めると9点差まで詰めるが、大阪にフリースローで交され敗れた。

＜総評＞

両チームの攻撃回数と成功数を比較すると大阪は82回の攻撃中39回に成功（47.8％）しターンオーバー17回、滋賀は83 回の攻撃中35に成功（42.3％）しターンオーバー15回であった。両チームの攻撃成功の内訳を見ると、大阪がペイントでの攻撃を32回中25回成功（78.1％）、ペイント外の2Pを9回中3回（33.3％）、3Pが18回中8回（44.4％）、ワンエンドワンスローが6回中3回（50%）であった。対する滋賀はペイントでの攻撃を36回中22回成功（61.1％）、ペイント外の２Pを8回中3回（37.5％）、3Pが23回中10回（43.5％）、ワンエンドワンスローが1回中0回（0%）であった。
滋賀は、前半ターンオーバーを7回犯し、ペイントでの攻撃が15回中8回と出足苦しかったが、3Pでの攻撃が11回中5回と長距離攻撃で得点を稼いだ。滋賀は第2Qは15得点と、このゲームで最も苦しい時間帯であった。特にペイントでの攻撃4回失敗した内、シェーファーがポストプレイ1回、ドライブから2回の合計3回攻撃を試みるが、わずかの所でショットが落ちチャンスを逃した。加えてターンオーバーが5回と多く、開始のインバウンドパスの失敗と最後の20秒あったオフェンスをショットまで持っていけなかったのも尾を引いた。後半開始の第3Qも3Pは快調で6回中3回（藤原、ライス、城宝）攻撃成功であったが、ペイントへの攻撃が7回中3回失敗であった。ハミルトン、城宝、ペッパーズがドライブから、ライスがポストプレイでショットするがいずれも落ちてしまった。第4Qはターンオーバーを6つするなど劣性かと思われたが、ペイントでの攻撃を14回中11回成功させ、ファーストブレイクも4回決めると29得点し３Qまでの劣勢の展開に一矢報いた。ペイントへの攻撃はペッパーズが4回、シェーファーが3回と第2、第3では落ちていたショットをタフな態勢でも確実に決めたが、第3Qまでの大阪のリードを捕まえ切れず敗れた。
大阪は、ゲーム合計でターンオーバー17と決して好調ではなかった。第2Qは3Pでの攻撃が5回中1回の成功と外郭のショットが落ちた分得点が伸びず15得点に終わった。大阪の勝利を牽引したのが、ペイントへの攻撃で、前半17回中12回成功、後半15回中13回成功とどの時間帯に分けても、効率良く効果的にショットを決めた。この一番の要因はファーストブレイクであり、ゲームを通して9回成功（1Qに2回、2Qに2回、3Qに2回、4Qに3回）した。これまでの大阪のファーストブレイクのスタートは相手チームのターンオーバーから持ち込む形が多かったが、このゲームでは3回がリバウンドからであり、1回は得点後のインバウンドからであった。この形を作ったのがタイナーであり、タイナーが3回ディフェンスリバウンドを掴むとそこから2回自ら持ち込み、1回はブラックレッジの強烈なダンクをアシストした。また、ウェンティンのスティールのアウトレットを受けるとブラックレッジへのアシストや、自らショットを落とすがフォローに入った今野がオフェンスリバウンドから攻撃成功するなど合計6回ファーストブレイクの起点となった。これはボールを受けるとレーシングカーのように素早くプッシュして運び大阪のゲーム展開を作り出した。この結果チームのペイントでの攻撃成功率を高め第3Qからのリードに結び付けた。
大阪は、ゲームのペースを早める事で勝利を掴んだが、第4Qの残り2分からの得点は大阪8点対し滋賀が17点とゲーム最後の締りが見られなかった。両チームの前回の対戦から考えると大阪は後半戦開始後にメンバーを加え、新しい大阪に滋賀が対応始めるまでに38分かかったゲームであった。しかし滋賀は結果としてはゲーム合計80得点している得点力は非常に強力である。ショットを決める事ができるタレント揃いの滋賀がこのまま黙って帰る事は考えづらく、第2戦に向けて虎視眈々と準備をしてくるであろう。ウエスタン首位の大阪として同じウエスタン上位のチームにレギュラーシーズンの負け越しは許されない。滋賀の鋭い攻撃よりも固い守りと、今日よりも早い展開のバスケットでターンオーバーを減らす事が次のゲームの大きなカギになるであろう。

大阪ブラックウェルHCコメント
いい試合だった。2チーム共プレーができるチャンスを嬉しく思う。プロの選手として体育館に明かりが灯ればいいプレーをしようと話をした結果が出た。

滋賀根間HC代行コメント
今週初めてbjリーグが震災で中止となり今日のゲームの意味を感じながらチーム全員でコートに立った。この状況でもモチベーションを保ち良く戦った。