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bjリーグ2010-2011シーズン　ホームゲーム第11節 GAME1
大阪エヴェッサ vs. 大分ヒートデビルズ　試合結果速報

2011年3月26日（土）18:00 Tip Off
@ 岸和田市総合体育館
観戦者数 1,368人

大阪エヴェッサ 78-69 大分ヒートデビルズ

1Q 大阪 19-14 大分
2Q 大阪 14-16 大分
3Q 大阪 23-13 大分
4Q 大阪 22-26 大分

[PLAYER STATS TOP5] 
リン・ワシントン - 20ポイント、7アシスト、21リバウンド
高田紘久 - 15ポイント、3アシスト、5リバウンド
ウェイン・マーシャル - 14ポイント、2リバウンド
今野翔太 - 8ポイント、1リバウンド   
田村大輔 - 7ポイント、3アシスト、1リバウンド

※詳細はコチラ

＜戦評＞

第1Q [19-14]
試合開始から両チーム共にショットを落とし2分間得点が入らない中、大阪高田のジャンプショットがこのゲームの初得点として決まる。大阪は高田が続けて３Pを決めるが、大分は佐藤公がドライブからレイアップを決めると、ロティックがジャンプショットでファウルを誘いフリースローを決め、佐藤公のファーストブレイクが決まった所で大阪を逆転する。勢いに乗った大分は鈴木、佐藤公の３Pでついには大阪を離す。大阪はマーシャル、ワシントンがオフェンスリバウンドからセカンドチャンスを活かし、連続攻撃に成功するとナイト、田村の３Pが決まり大分を逆転するとそのままリードして終える。

第2Q [33-30 (14-16)]
第1Q同様、第2Qも両チーム共開始から2分間得点が入らない。得点の口火を切ったのは大分で、梅宮がファーストブレイクのシュチュエーションでジャンプショットを決めると、佐藤公もジャンプショットを決め大阪を追いかける。大阪はマーシャルがペイントでファウルを受けながらもショットを決めバスケットカウントを決めると、続けて勝久のジャンプショット、最後は今野がドライブからレイアップを決め大阪がリードを広げる。リードを許す大分は残り1分から小原の３P、ロティックのレイアップで受けたファウルのフリースロー、３Pで大阪に3点差まで迫るが大阪がリードして終える。

第3Q [56-43 (23-13)]
後半大阪は高田がドライブからレイアップを決めると、ワシントンがレイアップとオフェンスリバンドからショットを決め大阪が二桁差にリードを広げる。大分は佐藤公がドライブからレイアップを決めると、佐藤博がファーストブレイクを決め大阪に流れを譲らない。大分は佐藤公が止まらず、ファーストブレイク、ジャンプショット、３Pとコートを縦横無尽に動きショットを決め大阪を追う。大阪はワシントンが３Ｐ、今野がオフェンスリバウンドでファウルを受けるとフリースローを決める。勢いの止まらない大阪は今野がドライブからバスケットカウントを決め、フリースローを打つが落としたショットをワシントンがオフェンスリバウンドからダンクでファウルを誘いフリースローで得点すると大阪がリードを広げて最終Ｑに入る。

第4Q [78-69 (22-26)]
大分は佐藤公がジャンプショットを決めて先制すると、続けて３Ｐ、ファーストブレイクを決めて得点差を一桁に詰める。大阪は田村のジャンプショット、マーシャルのペイントでのショットが決まり、再び二桁に得点差を戻す。大分は、鈴木、ジョンソン、佐藤博の３Ｐ攻勢で大阪に残り2分で5点差に迫る。追い上げられる大阪はマーシャルがペイントでシールするとワシントンのアシストを受けてリングを曲げるダンクを決めると、高田の３Ｐが決まり10点差に戻す。残り1分から大分はオールコートプレスでプレッシャーをかけるが、大阪は大分のディフェンスを掻い潜り、ワシントンが風のようにダンクを決め走り抜けると大分の懸命のディフェンスも届かず、大阪が勝利した。

＜総評＞

両チームの攻撃回数と成功数を比較すると大阪は78 回の攻撃中35回に成功（44.9％）しターンオーバー12回、大分は80 回の攻撃中29に成功（36.3％）しターンオーバー9回であった。両チームの攻撃成功の内訳を見ると、大阪がペイントでの攻撃を24回中19回成功（79.2％）、ペイント外の2Pを22回中8回（36.8％）、3Pが19回中7回（36.8％）、ワンエンドワンスローが1回中1回（100%）であった。対する大分はペイントでの攻撃を18回中9回成功（50％）、ペイント外の２Pを22回中8回（36.4％）、3Pが30回中11回（36.7％）、クリアパスのフリースローが1回中1回（100%）であった。
大分は、80回の攻撃の内30回を３Pでショットし11回成功させた。毎Qごとに３Pで5回以上攻撃し、３Pでの攻撃の割合は総攻撃の37.5％と4割近くを外郭からショットする事を徹底して40分間行った。この攻撃を引っ張ったのが佐藤公、佐藤博であり2人で10本試投し、6本決めている。しかし、ペイントへの攻撃はゲーム合計で20回以下の攻撃で半分を決める結果であり、サイズ不足とアタッカーがいない事が苦しい状況であった。特にリバウンドでは、大阪58本に対して35本とサイズの大きな溝を埋める事は出来なかった。しかし、３Pライン周辺から積極的にアタックし、キックアウトを繰り返しながら攻撃の機会を伺いながらゲームを組み立てる事で、大阪に一方的な展開にはさせなかった。ショットこそ結果が出なかったが、ゲームを通してアクティブにプレーしたロティックのディフェンスリバウンド11本、アシスト6本、スティール5本はチームを下支えする十分な活躍であった。
大阪は勝利こそはしたものの、ペイントへの攻撃回数がゲーム通して24回と少なく、２Pのジャンプショット22回とほぼ変わらない数字であった。ゲーム前は大阪のサイズの優位性から予想され、ドライブやポストプレイが多く生まれるであろうと予想されたが、大分はポストへのダブルチーム、状況によってはトリプルチームを仕掛けて妨げた。大分のチームディフェンスの前に大阪は80点を超える得点を奪えなかった。大阪は３Pのショットは決まってはいるが、多くのショットはディフェンスのプレッシャーがかからないオープンショットであった。このゲームからは大阪本来のアクティブさが見受けられる時間帯は少なかった。大阪は得意のファーストブレイクがゲーム合計1回とペースが上がらす、対する大分は各Qファーストブレイクを決め合計5回と大阪得意の展開のお株を奪われる結果であった。唯一有意であったのが、オフェンスリバウンドであり、4回攻撃成功した結果であった。
登録選手を見ると大分の不利な状況も予想されたが、ペイントを固く守るトラップディフェンスから、ボールを奪うと素早くボールをプッシュしファーストブレイクを決めた。また、ボールが止まるとペイントへのアタックからキックアウトして効果的にジャンパーを決め４Qの残り2分には5点差にするなど、勝利こそは出来なかったがゲームに強く望む大分の結果が出た。大分の３Pがホットになり、トラップディフェンスに大阪が掛かると第2戦での大阪は胡坐をかいてのプレーは決して許されない。

大阪ブラックウェルHCコメント
大分はペイントを固く守り、いいディフェンスをした。大阪はオープンショットを落とした結果がゲームに影響した。明日もう一度出直した

大分ハンソンHC代行コメント
チーム一丸となってボールをシェアしてオープンの選手が良くショットを決めた。佐藤公が34点あげる活躍でいいゲームができた。大阪のゾーンディフェンスはサイズが大きくショットを決める事が難しかった