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【ゲームプレビュー】2/26、27 vs. 秋田ノーザンハピネッツ
大阪は34試合を消化し21勝13敗でウエスタンカンファレンス首位、対する秋田ノーザンハピネッツは34試合を消化して10勝24敗のイースタンカンファレンス7位の成績である。大阪は平均得点80.2点(ウエスタンカンファレンス6位)、平均失点74.9点(ウエスタンカンファレンス1位)であり、堅いディフェンスでペイントへの攻撃を防ぎ、ディフェンスリバウンドからやターンオーバーを誘うとファーストブレイクで得点を重ね勝利を狙う。大阪は前節アウェイの東京戦を連敗という結果で不本意な結果であった。
対する秋田は、平均得点78.8点(イースタンカンファレンス5位)、平均失点84.8点(イースタンファレンス7位)である。秋田は前節ホームでイースタンカンファレンス首位独走中の浜松・東三河を迎えるがこちらも連敗を喫した。秋田のオフェンスは、水町、ヘンリーからスタートし、特にヘンリーは自ら2P、3Pとフロアのどこからでも得点を稼ぐ。秋田の一番得意なショットは3Pで、バークス、庄司、長谷川が高い成功率を誇る。ビックマンのアキングバデ、ビュートラックがポストプレイやオフェンスリバウンドでペイントアタックして攻撃を仕掛けてくることにも要注意である。
前節の東京戦では2連敗と、2月の成績を3勝3敗の5割に戻してしまった。東京との第1戦を振り返ると東京スイフトのショットで先制すると田中の3P、タイラーのダンクで得点を重ねていく。対して大阪は、高田、田村の3Pと4週間ぶりに戦列復帰したワシントンのフリースローなどで両チーム共譲らず第1Qを終える。続く第2Qは仲摩、青木の3Pで東京がリズムを掴むが大阪はブラックレッジの連続得点、勝又のショット、マーシャルのダンクが決まり一進一退の展開で進む。後半は、大阪高田の3Pで先制すると、ワシントンのショットでリードし田村の3Pで東京を離し11点差をつけて最終Qに入る。大阪は残り4分まで19点差をつけ勝利をほぼ手中に収めかけたかの様に見えたが、残り3分50秒から東京のプレス、サイドプレーからのトラップディフェンスで9回ターンオーバーし、残り49秒で追いつかれると最後は3秒からワシントンが落としたフリースローを電光石火のごとくイートンがハーフラインまでボールを運ぶとそこからラストショットし劇的なブザービートで東京が逆転勝利を飾った。続く第2戦、第1戦同様東京スイフトのショットで先制すると青木の3P、シャーペルのショットで東京がリズムを掴み、イートンのショットも決まると東京がリードして終える。第2Qは大阪ワシントンのショット、ブラックレッジの3Pで大阪が追い上げて前半を終える。後半、大阪は田村のショットで得点を返すと、ナイトが3Pと2Pショットを決め大阪がリズムを掴むと逆転に成功し4点をリードして最終Qに入る。大阪はワシントン、タイナーの得点で東京からリードを保つが、イートンが2P、3Pと内外郭からショットを決めると東京が猛追を見せる。残り5分11秒で東京が同点とする。大阪は追いつかれるがマーシャルがショットを決め返しゲームの流れを掴むが、東京はタイラーのショットでリードするとイートンの3Pが残り1分55秒で決まり5点差となる。大阪がファウルゲームを仕掛けるも東京がフリースローをきっちりと決め連勝した。イートンは第4Qで12得点、ゲーム合計32点で両日勝利の立役者となった
前節秋田は、ホームで浜松・東三河を迎え連敗を喫した。浜松・東三河のとの第1戦を振り返ると、第1Q浜松・東三河はパーマーのショットで先制すると、アーノルドの3Pで得点する。対する秋田はヘンリー、ピュートラックの得点で返す。さらに浜松・東三河パーマーの3Pで秋田を離すが秋田は庄司の3P、水町のショットで逆転する。残り1分30秒、浜松・東三河アーノルド、ニクソンの3Pで再度浜松・東三河が逆転して終える。第2Qは秋田はヘンリー、バークスの3Pで得点するが、浜松・東三河はニクソンが先制すると、岡田のショット、友利の3Pなどこのクォーター31得点で浜松・東三河がリードして終える。後半に入っても浜松・東三河の勢いは止まらす、パーマー、ラーカイが加点し、大口の3Pで効果的に得点していく。最終Qは秋田の信平、庄司のショット、ヘンリーの3Pで得点を返すが浜松・東三河との第3Qまでの得点差は縮まらず、浜松・東三河が勝利した。 続く第2戦は第1Q、浜松・東三河はパーマーが先制するとこのQだけで8得点をあげる。対する秋田はグレイヴスが得点を返すとルーキー・澤口も得点を重ね、秋田が浜松・東三河についていく形で第1Qを終える。第2Qは開始から2分30秒間、浜松・東三河は得点できないが、パーマーのダンクで攻撃に成功すると日本人ビックマン太田敦が4点、大田和が6点と両太田で10得点し、浜松・東三河がぺースを掴むと7点差をつけて前半を終える。後半浜松・東三河はパーマー、アーノルドの3P、ラーカイのダンクなど得意な展開に持ち込み加点していく。秋田はヘンリーの得点と庄司の2本の3Pで追いかけるが浜松・東三河リードのまま最終Qに入る。浜松・東三河のアーノルドの効果的な加点で、秋田も懸命に追い上げるが、第3Qまでの点差を詰める事ができず、秋田は連敗を喫した。
2月の成績は大阪が3勝3敗の五分であり、秋田は1勝5敗で2月初めの勝利以来現在5連敗中である。秋田は2月6試合の平均得点73.5点(シーズン平均78.8点)、平均失点81.7点(シーズン平均84.8点)とディフェンスの改善はみられるが、ディフェンスに反比例してオフェンスが落ちている。大阪のここ6試合平均で得点74.6点(シーズン平均80.2点)、失点72.1点(シーズン平均74.9点)と一見オフェンスの課題が見えているようだが、2月の第4Qの平均失点は23.1点、負け試合をクローズアップすると平均27点、前節に限っては30.5点という結果である。平均失点の33%は第4Qの10分間で失っている状況がゲーム後半までリードしておきながらの逆転負けの要因として挙げられる。第4Qの大量失点、さらに自らの得点機会を失っているのはターンオーバーからであり、2月に対戦した各チームのゲーム終盤の追い上げムードの展開に呑まれ、料理されてしまっているのが最も大きな反省材料である。 秋田のオフェンスは、チームのスコアリングリーダーのヘンリーが平均18.5点で、2P(53%)、3P(31.1%)と高い成功率に得点を決める。また、アシストが平均4.8でチームメイトを活かす活躍と、スティール平均1.6することからディフェンス時からオフェンスの機会を作り出す。また、ゲーム経験豊富なベテランの庄司(3P:33.3%)、長谷川(3P:32.8%)、ランキング上位のバークス(3P:38.1)が高い成功率に相手ゴールに美しいアーチでシュートを決める。また、ビュートラックはペイントへポストプレイやドライブでアタック(2P:56.4%)し、外れたショットにも果敢に飛び込みオフェンスリバウンド(平均3.4回)からセカンドチャンスを探る。リバウンドではアキングバデが平均12.4とbjランキング上位の活躍で相手チームにオフェンス、ディフェンス共にチャンスを与えない。また、侮れないのがオールスタープレイヤーのルーキー・澤口であり、10代とは思えない技術とアクティブなプレイが持ち味である。
大阪のこのゲームの大きなポイントは新規加入選手と故障から復帰したメンバーの融合である。大阪のオフェンスとしては、2Pを高い確率で決める事が第一であり、ファーストブレイクでブラックレッジや田村が得点することを期待したい。またボールが止まりセットする状況でワシントン、マーシャルがペイントへのアタックで確実にショットを決めたい。秋田ディフェンスがペイントを堅く守る状況では勝又の3Pやショートコーナーのショットで苦しい状況を打破したい。2月の敗戦を招いてしまっているターンオーバーをゲーム合計一桁で終えるように目指し、特に第4Qでの秋田がスペシャルディフェンスやプレスを仕掛けてきたとしても、ボールを確実に受け、ドリブルプッシュして大阪らしいブレイクで相手を寄せ付けないゲーム展開に持ち込みたい。今節得点では90点を目指し、失点は70点台で勝利する形で2月を締めくくりたい。
PLAYERS TO WATCH
注目選手
Hideki KATSUMATA
オフェンスは、ショートコーナー、エルボーからのジャンプショットを確実に決めたい。また体のサイズを活かしたドライブでペイントでのショットにも期待。ディフェンスではオフェンスリバウンドを秋田に献上しないよう、ディフェンスリバウンドを確実にしたい。Lynn WASHINGTON
オフェンスでは、3Pライン周辺からドライブでアタックしペイントでのショットを決めたい。前節平均60%のフリースローを今節は85%以上を期待したい。ディフェンスでは秋田のビックマンのペイントアタックを抑え、ショットを1本で終わらせるようにリバウンドを制したい。REPORT | 2011年2月25日 12:00
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