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【ゲームプレビュー】12/25、26 vs. 島根スサノオマジック
現在、大阪は20試合を消化し15勝5敗でウエスタンカンファレンス首位、島根は8勝12敗でウエスタンカンファレンス6位につけている。大阪は平均得点83.9点(ウエスタンカンファレンス4位)、平均失点74.6点(ウエスタンカンファレンス1位)であり、堅固なディフェンスからペイントへアタックして得点を重ねるオフェンスを信条とする。大阪は前節アウェイでの宮崎戦で2連勝をおさめ、現在5連勝中である。 今節大阪は10月30、31日ホームで対戦した島根とのアウェイでのゲームである。島根は平均得点76.3点(ウエスタンカンファレンス7位)、平均失点77.5点(ウエスタンカンファレンス2位)である。島根は前節のアウェイで対戦した新潟戦では2連敗しており、ホームで連勝を目指して大阪を迎え撃つ。島根のオフェンスは石崎、横尾が3Pから、デービス、ゴルソンがペイントへアタックして攻撃しかけるのが得意パターンである。
前節の大阪は開幕戦以来の宮崎戦で2連勝し、ウエスタンカンファレンスで2巡目がスタートした対戦でも好スタートを切った。第1戦では第1Q清水、伊藤の3P、パルマーのペイントアタックからペースを掴まれゲームの主導権は宮崎が握る。大阪は第2Q高田の3P、勝又のドライブ、マーシャルのポストプレイで逆転に成功すると第3Q一旦宮崎に逆転されるが、ゲームを引き戻して勝利した。続く第2戦では序盤からナイト、マーシャル、ワシントンが得点を重ねゲームのリズムを掴むと宮崎に一度もリードを許さず勝利を収めた。このゲームではブラックレッジ、ナイト、ワシントンが2桁得点、2桁リバウンドを挙げる活躍で特に、ブラックレッジはダンク4本を叩き込む活躍で快勝した。
前々節は高松でのアウェイで1勝1敗と星を分け、続く前節はアウェイでの新潟戦で連敗し黒星が先行。前節のゲームを振り返ってみると、第1戦は第1Qから第3Qまで、石崎、ゴルソンの活躍で得点すると島根リードでゲームが進む。残り6分31秒新潟ヴィーズリーの3Pが決まると逆転されるが、島根もねばり再度リードする。一進一退の攻防が続く中、残り2分25秒で新潟アンドリュースがオフェンスリバウンドをファウルされながらもダンクで叩き込みバスケットカウントで得点すると、斎藤の3Pがたてつづいて決まり新潟が勝利した。続く第2戦は第1Qは1点差であったが、第2Q島根の得点は横尾、石崎の3Pが2本の6点に終わりオフェンスに大ブレーキがかかる。この第2Qの得点差が最後までひびき、第4Qに追い上げを見せるが敗れてしまった。ただ、島根は敗戦こそしたが、新潟との力の差に大きな開きは見えなかった。今節、ホームに強い島根は巻き返しの策を練って大阪を向かえるだろう。
両チームの前回対戦は10月末の大阪ホームゲームであり、大阪が2連勝を飾った。第1戦では島根主力のフィッシャー?とゴルソンが欠場する中、第4Qまで同点でゲームが進むが、ワシントンがドライブからペイントでショットを決めると、マーシャルがファーストブレイクを決めリード。ブラックレッジの3P、ジャンプショットでゲームを決めて勝利した。続く第2戦は第1Qで4点差のリードを奪うと第2Qはワシントン、ナイトの活躍で得点、第3Qは4回ファーストブレイクを成功させるなど第2、第3Q合計で50得点して一気に島根をつき離し勝利した。 前回対戦では、大阪2連勝であったが島根のメンバーは主力外国人選手のゴルソン、フィッシャー?が2試合欠場し、第2戦では開始8分で石崎が負傷退場と島根はベストメンバーでゲームは行っていない。また、主力を欠く島根であったが、デービス、カードが牽引する形でペイントでの攻撃成功は第1戦では68.6%(35回中24回成功)、第2戦では75.7%(37回中28回)と非常に果敢にペイントアタックし攻撃を成功させていたのは大阪にとって脅威であった。
現在までのところ、大阪はウエスタンカンファレンスでランク1位のディフェンス、4位のオフェンス、対する島根は7位のオフェンスと2位のディフェンスに位置している。両チームともに堅固なディフェンスを誇り、如何にディフェンスを攻略し得点するかということが両チームとも勝利への鍵となりそうだ。
島根の8勝12敗のゲームを勝敗別に見ると、8勝の内6勝はホームゲームで挙げており、ホームでの勝利ゲームは平均得点が83.1点、平均失点が71.5点である。敗戦ゲームでは平均得点が79点、平均失点が85.5点である。ホームのブースターの声援の後押しも受けながら、ホームでの勝ちゲームではシーズンの平均得点より6.8点上がり、平均失点を6点下げている。島根のホームコートアドバンテージはあるが、大阪としては70点台後半の失点で抑え、得点では85点を目指して連勝を伸ばしたい。
島根のオフェンスでは石崎、横尾が30%以上成功率の3Pを決めてくることから大阪としては注意したい。また石崎はアシストが平均4.8、ターンオーバーが平均2.5と安定した成績を残しており、ゲームは石崎から始まる。また大阪と島根の攻撃を比較すると島根の優位な点は、2Pの試投数がゲーム平均53.6回(大阪は平均49.3回)と大阪を上回っており、2Pの平均得点が52.7点(大阪が47.5点)と得点でも上回っている。この要因として、島根はオフェンスリバウンドを平均16.8本(大阪は14.5本)と大阪より多く捕ることで攻撃チャンスを作り出し得点に結び付けている。このオフェンスリバウンドを牽引するのがゴルソン(平均オフェンスリバウンド3.1本)、デービス(平均オフェンスリバウンド2.1)であり、シュートごとに果敢にセカンドチャンスを狙いにゴールへクラッシュしてくる。
ウエストでは大阪に次ぐ堅守の島根は、ゴール下にビックマンを揃え、非常に厳しいフィジカルコンタクトでのディフェンスを40分間続けてくるだろう。また、ゴール下の最後の砦としてデービスがショットブロッカーとして平均2.5回のショットブロック数を誇る。そして、エバンズは平均スティールが1.65(大阪スティールトップはナイト1.3)と積極的にボールを狙いにくる。
大阪は、これまで続けてきたディフェンスからのファーストブレイクを全員で狙うことに加えてワシントン、マーシャルがペイントアタックをしかけペイント内での得点を重ねたい。また、アタックすることで島根ビックマンのファウルトラブルを誘えば、大阪のペースでゲームが進むであろう。大阪は85点以上の得点を奪うことができれば、スサノオからえびす顔の勝利を迎える事ができるだろう。
PLAYERS TO WATCH
注目選手
Daisuke Tamura
島根石崎、横尾の3Pを抑え、石崎から始まるオフェンスのリズムを崩すディフェンスに期待したい。オフェンスでは試投数が少ないながら3Pは30%、2Pが50%を超えるアベレージを残しており、特に前半の苦しい状況で決める活躍に期待したい。ブラックレッジ
Lawrence Blackledge
前回宮崎戦では4本のダンクを叩き込むなどファーストブレイクを自身の代名詞にゲームを早いペースに持ち込む走りに期待したい。また、ディフェンス面では島根にリバウンドを譲らないようにしたい。REPORT | 2010年12月23日 16:00
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