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2009年5月16日　有明コロシアム

西地区2位のエヴェッサは4連覇を懸け、同地区1位の琉球ゴールデンキングスとプレイオフ、カンファレンスファイナルに挑んだ。
プレイオフ会場で初めて着るアウェイのユニフォーム（各カンファレンス上位チームがホームジャージを着る）。
いつもよりサイズの小さいロッカールーム、いつもと違うアリーナまでの入場通路…
プレイオフに進出したとは言え、常勝を約束されたエヴェッサにとって、2位での通過はいつもの【有明】とは少し違和感を覚えた…

いざゲームが始まると、いつものエヴェッサだった。厳しいディフェンス、速いゲーム展開、シンプルなバスケットボール。
有明に終結したブースターの力の限りの声援をバックに、レギュラーシーズンと変わらない、むしろいつも以上のエヴェッサの【走るバスケ】を魅せつけ、クォーターを重ねるごとに徐々に差を広げていった。

第4クォーターが始まり、エヴェッサのリードは17点となった。ゲームのクオリティ、ショットタッチの良さ・・エヴェッサを応援する誰もが勝利を確信した。
だが、この後、琉球の猛追撃が始まる。ジリジリとその差を詰められ、焦りの色が見えるエヴェッサ。
試合時間残り4分、ナイルの退場が決定打となり、エヴェッサは琉球王朝誕生の瞬間を目の当たりにすることとなる…

その日から、エヴェッサは新たに挑戦者として歩み始める。チームは‘Run to Win`,クラブは‘一丸　-1GWAN‘のスローガンの元、全てをリセットして新たなシーズンに臨んだ…

そして迎えた09-10シーズンだが、エヴェッサはスタートダッシュに躓いてしまう。
ホームでも、アウェイでも連勝が出来ない…チームもクラブも、そしてブースターも相当の憤りを感じていた。
外国人選手の合流の遅れ、新メンバーの多さ。確実に「今までの」エヴェッサとは違っていた。

変化が訪れたのは、オールスターウィークの頃だった。
待望のビッグマン、ジェイソン・クロッツの加入を機に、マイケルの復調、高田、勝又の成長、それに呼応するようにベテラン組のプレイの安定化・・・新たな「強いエヴェッサ」に生まれ変われたのだ。
そして4月4日、エヴェッサはようやく西地区1位に浮上。そして…、プレイオフ進出を勝ち取った。

現在、エヴェッサはプレイオフ、カンファレンスセミファイナル1位通過、そして4度目のリーグ制覇をかけ、アウェイ京都、福岡戦を連勝で飾るべく、最終仕上げに入っている。
天日HCは今までと変わらず、「有明」で勝つための準備をし、そして完成させてつつある。
あとは6人目の選手、今、まさにこの文章を読んでいるブースターのみなさんの声援の強さ、大きさが、最後のピースとなるだろう。
王座奪還に向け走り続けるエヴェッサと共に、是非一緒に闘ってほしい。

有明で行うプレイオフ　ファイナルに進出するためには、各カンファレンス1･2位のホームで行う「プレイオフ　カンファレンス　セミファイナル」で勝たねばならない。
このまま行けば、エヴェッサはホーム「神戸ワールド記念ホール」で開催することとなる。

これを読んでくれたブースターの中で、昨年、守口で行われた高松とのカンファレンスセミファイナルを観戦いただいた方も多いことだろう。
一勝一敗で迎えた第3戦…あの時の大声援は間違いなく、試合を決めた要因だった。
久しぶりにスポーツのすばらしさに涙を流した人も多いのではないだろうか…かくいう私もそのひとりだ。
これまでずっと支えてくれている人も、今日エヴェッサを知った人も、是非神戸に来てほしい。
そして一緒に闘ってほしい。まだ100％開催が決まったわけではないが、ダイジョウブ。
選手たちは必ず勝って帰ってくるから。

有明開催　プレイオフ・ファイナル4はこちら。